マスクを寄贈したのは、寒河江市の「メンズレディスくろだ」の店主、黒田茂さん。黒田さんは、一週間前から妻やその姉と３人でマスクの製作を始め、約３２０枚を仕上げた。黒田さんは「新型コロナウイルスで世の中が大騒ぎになっていて、私も何か役に立てることはないかと考え、（マスクの）縫製ならなんとかできるのではないか」とその製作の動機を話した。マスクに適したガーゼを縫い合わせてゴムを通し、完成したマスクは絵柄の異なる３種類。いずれも、使用後に洗浄すれば繰り返し使えるもの。黒田さんは「ブルーのマスクは大人用。子ども用にかわいいキャラクターのついたマスクを用意。喜んでもらえれば幸せ」と話した。黒田さんは１０日、市内の特別養護老人ホームや学童保育所など計４施設を訪れ、製作したマスクを贈った。特別養護老人ホーム長生園の川越政之助園長は「新たなマスクがなかなか購入できない状況。分けてもらって大変ありがたい」と話した。黒田さんは「お役に立てれば私もうれしい」と応じた。約１６０人の児童が利用する学童保育所の「わんぱくクラブ」では、児童たちが早速、マスクをつけていた。黒田さんは「私も孫が３人いる。（喜んでもらえて）本当にうれしくてこれからも元気で過ごしてもらいたい」と話した。黒田さんは今後、マスクを作るのに必要な布とゴムのセットを希望者に配布し、ボランティアの輪を広げたいと話していた。
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March 10, 2020 at 09:22PM
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