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Wednesday, April 1, 2020

乾燥した肌をリカバーさせるために「長時間のシートマスク」はなぜ逆効果か | PRESIDENT WOMAN Online(プレジデント ウーマン オンライン) - PRESIDENT Online

ふとした瞬間に気になる肌トラブルや、なんだか肌の老化が加速していると思ったことはありませんか。それは、毎日行っているそのスキンケア方法のせいかも。前回に引き続き、間違い美容法2つを皮膚科専門医が教えます。
若い女性のポートレート

※写真はイメージです(写真=iStock.com/TopPhotoImages)

間違い美容法3「吹き出物ができやすいので、保湿クリームは使いません」

吹き出物は、ほとんどの場合ニキビで、睡眠不足や不規則な食事といった生活習慣の乱れのほか、乾燥によっても引き起こされます。保湿が不十分で肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下。炎症が起こって、ニキビだけでなく、湿疹やシミ、ちりめんジワもできやすくなります。

また、皮脂がたくさん出ているからといって、肌がうるおっているわけではありません。肌の保水機能を担っているのは、肌の一番表面の角層にある「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」の3つ。「皮脂膜」は肌の表面を覆って水分の蒸発を防ぎ、「天然保湿因子」は角質細胞内で水分を保持。そして「細胞間脂質」は水分を抱え込みつつ細胞同士を接着させ、水分の蒸発を防ぎますが、水分を保つ割合は「皮脂膜」が2~3%、「天然保湿因子」が17~18%、「細胞間脂質」が80%と、「皮脂膜」の貢献度がもっとも低いのです。そのため皮脂が多く、肌がテカっていても、細胞間脂質や天然保湿因子が不足していると、肌は乾燥してしまいます。

ですので、すべての肌質の人に保湿は必要。毎日のケアで保湿クリームを塗ることが、肌のうるおいを保ち、ニキビや湿疹などのトラブルを防ぐことにつながります。

間違い美容法4「シートマスクは、表示時間より長くのせるようにしています」

シートマスクは長時間、顔にのせるほど効果が高まると思う人が多いようです。しかし、肌は濡れたままの状態が続くとバリア機能が低下し、逆に乾燥を招くもの。さらに、シートマスクにはさまざまな成分が入っており、長時間シートをのせて湿布をするような状態になると、成分の浸透が高くなりすぎて、かぶれの一種である「刺激性接触皮膚炎」になることもあります。そもそも化粧品は、失われた角層のうるおいをサポートするもので、肌の表面にのせれば十分。成分を奥まで浸透させようとする必要はないのです。

シートマスクは、記載された適正時間のせたらはがし、その後、保湿クリームを塗りましょう。また、毎日シートマスクを使う人もいるようですが、週に1~2回程度、使用するのがおすすめ。特に肌が弱い人は、肌の様子を見ながら使用してください。

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