将棋の最年少タイトル挑戦者、藤井聡太七段(17)は20日、大阪市の関西将棋会館で指された第33期竜王戦ランキング戦3組の決勝で、師匠の杉本昌隆八段(51)を破って優勝し、挑戦者を決める決勝トーナメントに進んだ。師弟対決は18年の王将戦以来2度目で、藤井七段がいずれも勝利した。

以下は記者会見での藤井聡太七段との主な一問一答

-約2年3カ月ぶりの師弟対決だった

藤井 決勝の大舞台で対局できることを楽しみにしていた。前回の王将戦は持ち時間が3時間でしたが、今回は5時間。より一手一手をじっくり指すことができたかなと思う。

-史上初の竜王戦ランキング4期連続優勝

藤井 ランキング戦の優勝は毎年、1つの大きな目標にしています。ただ決勝トーナメントでは活躍できていないので、今度こそしかり活躍したい。

-棋聖戦タイトル戦、王位戦の挑戦者決定戦と重要な対局が続く。好調の要因は

藤井 2カ月弱、対局がない状況が続く中、しっかりと自分の将棋を見つめ直すことができたのがよかったのかなと思う。

-棋聖戦タイトル戦の第2局が28日に行われる

藤井 まだ5番勝負が始まったばかり。第2局以降、いい将棋を指して、タイトルに近づきたい。

-師匠が和装姿で登場した

藤井 少し驚いた。きょうの将棋への思い入れ、気迫のようなものを感じた。

-師匠の気合を感じて、受け取るものはあった

藤井 和服も将棋も一手一手、力がこもっていることを感じた。これから大事な対局が続くので、そういう気持ちを忘れずに指したい。