バイエルンに6度目のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)制覇をもたらしたMFキングスレー・コマンは試合後、古巣のパリSGを相手に決めたゴールに複雑な思いを語ったようだ。欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイトでコメントが伝えられている。
立ち上がりから互いが次々と決定機を作り出し、近年稀に見る攻め合いとなった今季の欧州CL決勝。大事な先制点を奪ったのはドイツ王者のバイエルンだった。後半14分、パリSGのプレッシングが弱くなったところをDFヨシュア・キミッヒが攻め上がり、右サイドからクロスを送ると、コマンがファーでヘティングシュート。これがネットを揺らし、決勝点となった。
試合後、インタビューに応じたコマンは「とても幸せだし、信じられない夜だ。クラブだけでなくファンのための勝利だ」と喜びを爆発。一方で古巣のパリSGについても言及し、「良い試合をしたかったのはパリだからではない。自分は100%バイエルンなのでバイエルンが勝つためだ。ただパリから来たのでパリに向けては申し訳ない気持ちもある」と述べた。
フランス代表のコマンは8歳からパリSGの育成組織で過ごし、2013年にトップチームに昇格。16歳246日でプロデビューを果たし、将来を嘱望されていたが、翌年からユベントスに移籍する道を選んだ過去を持つ。15年夏にバイエルンへローン移籍し、そこからブレイク。持ち味の突破力を活かして確かな地位を築いてきた。
そんな24歳は「喜びを感じているが、パリに向けては悲しみも感じている。これまで言ってきたように自分は100%バイエルンの選手だが、少しだけ心が痛むよ」と心境を吐露。その上で「彼らもカウンターがあって、危険なプレーをしていた。パリも我々と同じように素晴らしい試合をした。素晴らしい決勝だった」と相手へのリスペクトを示した。
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August 24, 2020 at 06:42AM
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