ラブリの名で雑誌やテレビなどのメディアで活動するいっぽう、白濱イズミとして詩や朗読、言葉の活動にもエネルギーを注ぐ彼女が、先日新しいプロジェクト、「ikaw(イカウ)」をスタートさせた。「単純にビューティブランドをつくったりスキンケアをプロデュースしたいわけではない」と語る、彼女が発信したい新たな表現の形とは……。
最もバランスがいいとされる22歳の肌にある皮膚構成成分を植物由来で再現。オイルとは思えない軽やかさで肌になじみ、キメが整ったふっくらとした肌へ。スキンケアオイル 60ml ¥6,270/イカウ
美容を通して心の変化を生み出していきたい。
日頃から、歌詞や詩、エッセイと、言葉をさまざまな表現に変え、発信している白濱さん。その中で、人にはそれぞれ得意、不得意があることを感じていたという。
「自分の思いをそのまま言葉に書き起こしても、きちんと伝わらないことがある、ということを感じていて。そんな時に、私が言葉で伝えるよりも、ビューティというものに言葉を入れられたら、肌を通して言葉に触れることができ、その人自身へメッセージが伝わりやすいのではないかと気付いたんです」
スキンケアで肌が少し変わるだけで、心にも変化が生まれる。たとえば、肌の調子がよくなれば気持ちも明るくなるし、誰かに優しくできる。
「心の変化が何に繋がるかというと、余裕ができることで、社会に対する選択とか、興味がなかったことに対して興味が湧いたり関心を持てたりできる。誰もが自分なりのコンプレックスや悩みを持っているからこそ、“自分ごと”にしやすい美容を通して、文学や音楽で伝えきれない部分をその人に寄り添って伝えることができる。結果、いい影響が与えられるんじゃないかと思ったことがイカウのプロジェクトの始まりでした」
“イカウ”とは、白濱さんのルーツであるフィリピンの言葉で“あなた”という意味。ブランド名には、「あなたがあなたのことを愛してあげたくなるような瞬間を、あなたが新しいあなたを見つけることができるような体験を」という想いが込められている。
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十人十様の使い方ができるスキンケアオイル。
イカウのデビューは一本のオイル。オイルを選んだのは、白濱さん自身が、実はあまりオイルでのお手入れが好きではなかったからだという。
「だから逆に自分が好きになれるオイルをつくりたいという思いが強く、とにかく香りやテクスチャーに徹底的にこだわりました。あとは、オイルってその人の使い方次第でアレンジが加えられるアイテム。その人の日常に合わせた、その人なりの使い方ができるものがいいと思ったので、制限のないマルチユースを目指しました」
白濱さん自身は、洗顔後、スキンケア前のブースター代わりにこのスキンケアオイルを使用しているという。
「スキンケア、ボディケア、ヘアケアと、使えないところがないのがこのオイルの良さです。繊細な部分にも使える処方なので、デリケートゾーンケアにもおすすめ。ふっくらやわらかい状態の肌になりますよ。子どものおむつかぶれなどのケアにも対応しています」
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夫婦で挑戦する、イカウの表現方法。
今回のビジュアルは写真家、嶌村吉祥丸が撮影を担当し、映像は夫の米倉強太によるディレクション。
SNSでも、スキンケア法やメイク講座などを積極的に発信している白濱さん。そんな彼女も、10代の頃にひどい肌荒れを経験し、人と会話することも嫌になった時期があるという。
「肌がどんどん荒れていくのって、精神的にもしんどくなっていく。自分の肌なのに、好きでいられないというか、否定的になってしまった時期があって。そういう時に、自分が自分の肌の味方をしてあげないと、いつまでもきれいになれないと気付いて。その頃は、スキンケアをする時に肌に向かって『頑張れ、頑張れ』と声をかけたり、いたわったりしたことで、本当に肌コンディションがよくなっていったんです。その経験から、美容って心まで繋がる深いものなんだな、大切なことだな、と思うようになりました」
イカウの映像表現を手がけるのは、白濱さんのパートナーである米倉強太だ。
「もともとは仕事で出会ったわけではないですが、いま、夫婦の関係がお互いにとってプラスに働いていると感じています。夫は映像、私は言葉。自分ができないことは相手に任せられるし、ふたりで表現、制作できるのは本当に楽しい。イカウはビューティブランドではあるのですが、映像は夫が担当し、写真はさまざまな写真家さんにお願いしていく予定で、映像にのせる音楽なども、今後は音楽ストリーミングサービスで配信したいと思っています。イカウを軸に、さまざまなプラットフォームで私たちの表現を伝える選択肢を増やしていきたいんです」
コロナ禍での出産、そしてイカウの立ち上げと、大きな変化が続いた白濱さん。この半年のさまざまな経験を通して、何かを重ねるような目に見える美しさではなく、内側からあふれてみなぎるような美しさ、思考での美しさを目指していきたい、と感じるようになったと話す。人生にとって必要なものと、必要ではないものがはっきりと見えてきたというその表現活動から、これからもますます目が離せない。
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