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Thursday, July 22, 2021

【東京五輪、私はこう思う】少しの歩み寄りで大会も違ったはず 角かずみ - サンケイスポーツ

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昨年7月、白血病から復活した池江は聖火の入ったランタンを掲げた。人々のさまざまな思いを背負い、東京五輪が始まった

新型コロナウイルス禍で1年延期された東京五輪が23日、幕を開ける。前回のリオデジャネイロ大会から5年。その間、五輪に対する風向きは大きく変わった。選手や関係者を取材し続けた本紙五輪担当記者5人と運動部一般スポーツ担当の山田貴史部長が、開会式を前にそれぞれの胸中をつづる。

記者は小学2年から始めたシンクロ(現アーティスティックスイミング)で、五輪出場を目指していた。アマチュアスポーツの最高峰は五輪。あの5色の輪には驚異的な魔力があった。

夢はかなわなかった。どうしても五輪を体感したいという思いから、この仕事を希望。前回のリオデジャネイロ五輪でその思いは現実になった。現場はこれまでのどの大会とも空気が異なり、魔力の理由が分かったような気がした。

選手をはじめ、五輪に関わる人はこの一大イベントによって人生を左右されている。五輪後に結婚や妊娠を考えたり、引退を決めたりする人もいる。史上初の1年延期は、関わる人の人生を大きく揺るがしたと思う。

五輪に深く関わりのない人からすれば、迷惑なイベントかもしれない。それでも記者は、いつも4歳と2歳の娘に「相手の気持ちを思いやれる人になろうね」と教えている。自分とは違う考えの人とほんの少しでも歩み寄れたら…。東京2020は、もっと違った開会式の朝を迎えていたのではないだろうか。

角 かずみ (すみ・かずみ)

 1984(昭和59)年7月21日生まれ、37歳。札幌市出身。2007年入社。巨人、西武、ロッテなどプロ野球担当を経て14年から五輪担当。東京五輪は水泳、バドミントン、空手などを担当。

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