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表・子どもの紫外線対策
島田医師によると「紫外線は百害あって“一利あり”」。紫外線は骨の成長に必要なビタミンDを体内で作るために必要だが、「登下校などで10分程度、屋外で活動すれば十分」と話す。
紫外線は肌にさまざまなダメージを与える。例えば鹿児島では7月上旬の正午ごろ、直射日光の下に25分程度いれば、日焼けが始まる。皮膚の細胞が傷つき、数時間後には炎症を起こして赤くなったり、水ぶくれ(水疱)を起こしたりする。
✲女性より男性の方が弱い
日光を浴びて数日後に肌が黒くなるのは、体が紫外線のダメージを防ごうとする「防御反応」。肌は赤くなるが後に黒くならない人は紫外線の影響を受けやすく、特に対策が大切。性別では女性より男性の方が紫外線に弱いこともわかっている。
紫外線を浴びすぎると皮膚の免疫力も低下する。海に行くと疲れるが、遊んだからだけではない。日焼けは体力を消耗させる。屋外のスポーツでベストパフォーマンスを発揮したい場合は、紫外線対策をしっかりすることが大事だ。
✲主な対策 5つのポイント
主な対策は、(1)紫外線の強い午前10時~午後2時の屋外活動は控える(2)紫外線が約半分になる日陰を活用する(3)帽子や日傘を使う(4)袖や襟のついた衣服で覆う(5)日焼け止めを上手に使う―の五つ。
キャップ型帽子はつばが7センチあれば顔に当たる紫外線の約60%を遮断できる。服は熱中症予防のためにも白や淡い色で、目の詰まった素材の服が良いだろう。長袖の水着「ラッシュガード」も紫外線を防ぐ。
✲日焼け止めは塗る量も重要
日焼け止めは肌に合うものを選ぶことのほか、塗る量も重要。肌1平方センチあたり2ミリグラムが基本の量で、液体状ならば顔に対して1円玉2枚分。紫外線防御率を示す「SPF」は15、「PA」は++で十分だが、塗る量で効果は大きく変わる。
SPF50の日焼け止めでも、基本量の半分の1ミリグラムだとSPF7相当の効果になる。SPF15の日焼け止めも半量だとSPF4相当に。島田医師は「使用量によって効果に大きな差が出るので、必要な量をしっかり塗ることが大切」と話す。汗などで効力が弱まるので、2時間ごとに重ね塗りしたい。
日焼け止めを塗った顔や体を洗うときはこすると肌が傷つくので、石けんの泡で日焼け止めの成分が浮くのを待って洗い流す。
からの記事と詳細 ( 子どもの肌、夏の紫外線からどう守る? 専門医に聞いた 日焼け予防5つのポイント | 鹿児島のニュース - 南日本新聞 )
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