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Saturday, July 3, 2021

子どもの肌、夏の紫外線からどう守る? 専門医に聞いた 日焼け予防5つのポイント | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

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表・子どもの紫外線対策

表・子どもの紫外線対策

 日差しが強くなってきた。熱中症と同じく気をつけたいのが、体の日焼け。成長過程で紫外線の影響を受けやすい子どもの予防策について、日本臨床皮膚科医会で学校保健委員会委員長を務める島田辰彦医師(60)=島田ひふ科院長・鹿児島市=に聞いた。

 島田医師によると「紫外線は百害あって“一利あり”」。紫外線は骨の成長に必要なビタミンDを体内で作るために必要だが、「登下校などで10分程度、屋外で活動すれば十分」と話す。

 紫外線は肌にさまざまなダメージを与える。例えば鹿児島では7月上旬の正午ごろ、直射日光の下に25分程度いれば、日焼けが始まる。皮膚の細胞が傷つき、数時間後には炎症を起こして赤くなったり、水ぶくれ(水疱)を起こしたりする。

✲女性より男性の方が弱い

 日光を浴びて数日後に肌が黒くなるのは、体が紫外線のダメージを防ごうとする「防御反応」。肌は赤くなるが後に黒くならない人は紫外線の影響を受けやすく、特に対策が大切。性別では女性より男性の方が紫外線に弱いこともわかっている。

 紫外線を浴びすぎると皮膚の免疫力も低下する。海に行くと疲れるが、遊んだからだけではない。日焼けは体力を消耗させる。屋外のスポーツでベストパフォーマンスを発揮したい場合は、紫外線対策をしっかりすることが大事だ。

✲主な対策 5つのポイント

 主な対策は、(1)紫外線の強い午前10時~午後2時の屋外活動は控える(2)紫外線が約半分になる日陰を活用する(3)帽子や日傘を使う(4)袖や襟のついた衣服で覆う(5)日焼け止めを上手に使う―の五つ。

 キャップ型帽子はつばが7センチあれば顔に当たる紫外線の約60%を遮断できる。服は熱中症予防のためにも白や淡い色で、目の詰まった素材の服が良いだろう。長袖の水着「ラッシュガード」も紫外線を防ぐ。

✲日焼け止めは塗る量も重要

 日焼け止めは肌に合うものを選ぶことのほか、塗る量も重要。肌1平方センチあたり2ミリグラムが基本の量で、液体状ならば顔に対して1円玉2枚分。紫外線防御率を示す「SPF」は15、「PA」は++で十分だが、塗る量で効果は大きく変わる。

 SPF50の日焼け止めでも、基本量の半分の1ミリグラムだとSPF7相当の効果になる。SPF15の日焼け止めも半量だとSPF4相当に。島田医師は「使用量によって効果に大きな差が出るので、必要な量をしっかり塗ることが大切」と話す。汗などで効力が弱まるので、2時間ごとに重ね塗りしたい。

 日焼け止めを塗った顔や体を洗うときはこすると肌が傷つくので、石けんの泡で日焼け止めの成分が浮くのを待って洗い流す。

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