◇関東大学サッカー「旬の男たち」
少し遠回りした―。東京国際大MF落合陸(4年・柏U―18)は今年23歳。周囲の同期生よりも1歳年上になる。高校卒業時のプロ入りを強く望み、大学からのオファーを辞退して退路を断ったもののかなわず、結果的にプロにも大学にも行けない状況に陥った。「サッカーをやめたいと思いました」と振り返るが、社会人の関東1部リーグに所属するVONDS市原に拾われ、そこで1シーズンプレーしたあと、東京国際大に入った。
「1年遅れなので、1年生のときは焦っていました。でも、サッカーに集中して自分の成長を感じ始めたら、焦りがなくなっていきました」
そして、進化が評価され、かつて10年間にわたって下部組織に在籍した“古巣”柏への加入内定を3年時に勝ち取った。
迎えた今季の第96回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)では、1部復帰1年目ながらも開幕4連勝を飾って首位を走るチームをけん引する。「タイトルを取って、大学の歴史を変えたいです。簡単ではないですけど、優勝しなきゃいけないと思っています」とリーグ初制覇に燃える。
一方、特別指定選手として登録された柏では、ルヴァン杯3試合で出番を与えられたものの、いずれも途中からの交代出場にとどまっている。
「早くスタメンで出たいです。(柏の)練習で出せている自分のよさを試合ではまだ出せていません。自分のプレーはこんなんじゃないぞという気持ちでいます」
今季の東京国際大ではボランチを務めるが、もともとはセンスあふれるアタッカーだ。柏では前めのポジションから攻撃での大きな貢献を図る。「相手(守備陣)が怖がるプレーをしたいです。育成時代に見ていた強いレイソル(2011年にJ1で優勝)に自分の力で戻したいという気持ちが強いです」との思いを胸に、プロのピッチに立っている。
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