片恋は片思いのこと。少し古風な言い方になるのでしょうか。振り向いてもらえないけれど好きな人がいたとき。そのことを思い出すと金魚の朱色がよぎります。そのフレーズだけで夏祭りに行ったエピソードが浮かんでくるのです。浴衣を着て、すくった1匹の金魚を袋に入れて、相手の後ろを付いて行ったのでしょうか。思い出の中の金魚の色の部分はほんの少し。ほとんどは、好きだった人や揺れ動いた自分の気持ちでいっぱいです。句集『森を離れて』より。
(及川真梨子)
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