岸田総理大臣の近くに爆発物が投げ込まれた事件。
使われた爆発物がどのようなものだったのか少しずつ明らかになってきました。
事件後、警察が捜査した現場の周辺。
そこで金属製とみられるナットが複数、見つかったことが捜査関係者などへの取材でわかりました。
現場で見つかった爆発物とみられる２つの筒は同じような形状だということです。
事件当時の映像では、容疑者が所持していた筒の外側にもナットのようなものが取り付けられているのが確認できます。
また、警察は、押収した２つの筒のうち、爆発していない１つを、和歌山市の海岸近くで爆発しない処理をして詳しく調べていました。
その結果、筒の中に黒色火薬とみられる黒い粉末が詰まっていたことがわかりました。
黒色火薬は花火などに使われ、爆発力が弱く、煙が多いということです。
今回の事件でも爆発直後に白い煙が上がっていました。
また、木村容疑者が事件の際に背負っていたリュックサックから粉末の入った小瓶が見つかっていて、これについても黒色火薬だとみられるということです。
容疑者の自宅からは火薬とみられる粉末や金属製のパイプのようなものが見つかっていて、警察は、現場で押収した筒状のものは手製の爆弾とみて、製造過程などを詳しく調べています。
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