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Thursday, May 11, 2023

【藤原義雄の南紀直送便】浅ダナ合わせ軽く 少し大きく深ダナ - スポーツ報知

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 グレ釣りでの合わせは、仕掛け、仕掛けの流し方、タナの取り方などと同様、「グレの口にハリを掛ける」という非常に重要な要素だ。今回は、私流の合わせのコツを紹介する。ぜひ参考にしてほしい。

 まず、合わせはタナによって方法が異なる。浅ダナと深ダナとでは、大きく違うことを頭に入れておくことが大切だ。

 浅ダナの場合、近くでも遠くでも関係なく、手首を軽く返すだけでばっちりハリ掛かりする。これは、道糸が沈んでおらずほぼピーンと張れている状態で、さらに浅ダナで刺し餌を食った高活性のグレが反転するという状況。つまりグレ自身が合わせに“協力”してくれているから、軽い合わせでも掛かるのだ。

 竿の角度は、斜め横の場合が多い。タイミングは、ウキが消し込んでからやや遅めでもハリが飲まれはするが掛かっている。ただ、浅ダナでも餌を食って反転しないグレの場合は、タイミングが非常に難しい。浅く浮いてユラユラ泳いでいるグレが食ったときだ。この場合、その日の状況によって違うが、私はウキに変化があれば、とにかく早合わせするようにしている。そして、大合わせは厳禁。ウキが釣り人目掛けて吹っ飛んでくる。自分に当たらなくても磯に当たってウキが損傷したりする。

 一方、深ダナの場合は、道糸がかなり沈んでいるので少し大きく合わせる。遠くの深ダナを狙っているときは、さらに道糸が長く出ているので大きく合わせている。竿の角度は、左でも右でも45~60度ぐらいで合わせることが多い。後ろに大きく体を反らせながら真上に竿を跳ね上げる人が多いようだが、こうするとグレが一気に手前へ突っ込んできて取りづらくなる。タイミングはウキが消し込んでから、ゆっくり合わせるようにしている。ただし、その日の状況によって違うので、しっかり掛かるタイミングをいち早く把握することが好釣果につながる。

 ◆藤原 義雄(ふじわら・よしお)1950年9月20日、徳島・鳴門市生まれ。72歳。21歳からグレ釣りを始め、数々のトーナメントで活躍。「ゼロスルスル釣法」の考案者。がまかつ、マルキユーなどメーカー数社のインストラクターを長年、務める。グレ闘友会会長。和歌山県白浜町に在住し、南紀の磯釣りに精通。プロ野球は大の巨人ファン。

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