
バドミントンの男子シングルス世界ランク1位で、今年1月にマレーシア遠征中の交通事故で右眼窩(か)底骨折を負った桃田賢斗(25)=NTT東日本=が6日、都内で会見し、20年東京五輪へ「金メダルを狙っていきたい」と宣言した。事故後、公の場で話すのは初めて。練習を再開してから、順調な復帰ステップを踏んでいることをうかがわせた。一問一答は下記の通り。
―改めて、事故の受け止め方は。何とか五輪には間に合う時期ではあった。
「亡くなった人(運転手)がいる中で、ラッキーと思ったことは一度もない。ただ、起きてしまったことなので引きずっても仕方ない。まだバドミントンを続けるチャンスがあるので、バドミントン界にいい影響を与えられるような選手になりたい」
―再起への激励について。
「また動けるか、バドミントンができる体に戻るか不安もあった。(以前)小学校に訪問させていただいたときの生徒の方から手紙をもらったり、SNSでも尊敬する選手からメッセージを頂いたり、励みになった」
―練習再開後の感触は。
「まだ試合ができる状態ではない。少しずつケアしてもらいながら練習に取り組めて充実感もある。体のキレも少しずつ戻っている」
―トマス杯について。
「出られるのならすぐにでも出たいくらいの気持ち。ただ、無理をすると、またけがをして練習できなくなってしまう。コートに立つとどうしても動きたくなるので、セーブできるようにするのが課題。周囲と相談しながら、ゆっくり、余裕も持ってやりたい」
報知新聞社
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