Cancer Research UKから発表されたデータによると、悪性黒色腫(メラノーマ)の発生率が2014年以来、45%増加している。
メラノーマは25歳〜49歳層で2番目に多いがんだが、約90%は自宅でも休暇中でも、日光に当たる際にもっと気を付けていれば防ぐことができたケースだという。実際、日焼けによるメラノーマのリスクは2年ごとに3倍に増えている。
ほとんどは不注意から、多くの人は日差しの強さを誤って判断し、十分な保護をしなかった結果、日焼けを起こしている。また、太陽と皮膚の関係について単純によくある誤解をして日焼けしている人もいる。
すべての通説をカバーするために、The Dermatology Clinic Londonの顧問皮膚科医ダニエル・グラス医師に話を聞いてみた。日差しから肌を守ることについて、私たちは誤った判断をしていることが多いと彼は説明する。
「日焼け止めを選ぶ際は、必ず自分の肌タイプに合い、UVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)の両方をカバーしたものを使いましょう。UVAとUVBはどちらも皮膚がんの原因になりますが、皮膚の赤味や日焼けを起こす点ではUVBの方がより強力です」
「日焼け止めについているSPFの数字はUVBを参照しています。常にSPF50を使うのがベスト。イギリスではUVA保護の程度を星で表していることがよくあり、5つ星が早期老化から肌を守るのにベストです」
以下に、グラス医師が日焼けについての誤解をわかりやすく解説してくれたので、今年の夏、安全に太陽をエンジョイするために役立てて。
誤解1:たまに日焼けするくらいなら問題ない
事実:「日焼けしたからと言って必ず皮膚がんになるわけではありませんが、特に若いうちに日焼けすると、皮膚がんのリスクが著しく高まります。例えば、約10万人を元にした最近の研究で、15〜25歳の間に1度日焼けした人がメラノーマになるリスクは50%以上高くなり、4回日焼けすると2倍以上になることがわかっています。ですから、特に過去に日焼けの経験のある人は、格段の対策を講じて肌を守り、細心の注意を払ったほうがいいですね」
誤解2:日陰では日焼けしない
事実:「多くの人が犯すよくある間違いは、日陰にいれば日焼けしないと思い込み、リゾートで太陽から“休憩”をとる際にパラソルや木の下で横になることです。でもこれは間違いです。UV波が周囲にあるものの表面に反射するため、日陰でも日焼けします」
「肌にダメージを起こすのは必ずしも目に見える日差しではなく、UV波だということを覚えておくことが重要です。見たり感じたりできなくても、UV波は砂や水、雪といったものの表面に反射しますから、日陰にいても日焼けはするのです」
「ですから、日陰にいても常に太陽から肌を守ることが重要です。広域スペクトルの日焼け止めをしょっちゅう塗り、肌を保護できる服を着用し、日差しがピークになる時間帯は屋内にいるようにしましょう。意図的に日焼けするのは、たいてい日焼けの程度が高まるので避けるのがベストです」
誤解3:曇りの日は日焼けしない
事実:「曇りの日でも日焼けするだけでなく、UV波がどれほどパワフルかということに気づかず、ひどい日焼けをする可能性があります。どんよりとした、太陽より雲の方が優勢な日は日焼け止めを塗ることに気が緩みがちですが、Skin Cancer Foundationのデータで、太陽光線の80%は雲を通り抜けるという結果が出ています」
「そのため曇りの日はUVが広範囲に拡散し反射され、雲量は時間とともに変わります。ですから、曇りの日でも、日焼け止めを2時間おきに、あるいは水泳やスポーツの後にも塗ることが重要です」
誤解4:肌の色が濃いから日焼け止めは必要ない
事実:「太陽を浴びて肌のトーンが暗くなったら、赤くなったり皮が剥けたりしていなくてもダメージを受けたサインです。肌の色が変化するのは、太陽のUV波から肌が自分を守る方法なのです」
「色が濃くても白くても、肌は間違いなく太陽からダメージを受け、皮膚がんのリスクにさらされています。白色人種ほどは多くありませんが、メラノーマは有色人種の肌にも起こるのです。あまり多くないことから、発見が遅れ、より危険になることがあります」
「もちろん、メラニン色素が多いことは太陽からの保護にプラスですが、だからといって日焼けしないわけではなく、特に日差しを浴びすぎるのは要注意です」
誤解5:SPF値の高い日焼け止めを使えば、何度も塗り直す必要はない
事実:「100%効果のある日焼け止めはありません。1日中保護すると唱っていても、です。ですから、頻繁に塗り直し、1日でもっとも暑い時間帯は日差しを浴びないようにしましょう」
「太陽の下で何時間も過ごして焼くのは、たとえ保護効果の高い日焼け止めを塗っていたとしても肌に良くありません。日焼け止めは日焼けするのを遅らせるだけで、肌のDNAへのダメージを防ぐものではないのです。衣服を着ることのほうが、日焼け止めを塗るより簡単で、より効果的な方法かもしれません」
「特にほとんどの人は十分な量の日焼け止めを使っていないので、日焼け止めを塗ったからと言って太陽の下でより長い時間過ごせるわけではないと覚えておくことが重要です」
誤解6:自分は皮膚がんにはならない
事実:「あなたもなるかもしれません。皮膚がんにはさまざまなタイプがありますが、イギリスでもっともよくあるがんです。5人に1人は人生のある時点で皮膚がんを発症し、その発症率は高くなりつつあります」
「皮膚がんは直ちに皮膚科医に治療してもらう必要があります。ホクロや皮膚の損傷の大きさや形の変化、出血や痒み、あるいは単に治らないなど、心配な場合は、常に皮膚科医を訪ねるのがベスト。医師が皮膚を診察して、気になるものか、除去するのが必要かなどアドバイスしてくれます」
※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
Translation: Mitsuko Kanno From Harper's BAZAAR UK
This content is created and maintained by a third party, and imported onto this page to help users provide their email addresses. You may be able to find more information about this and similar content at piano.io
からの記事と詳細 ( 肌にダメージを与える日焼けにまつわる、6つの誤った通説 - ハーパーズ バザー・オンライン )
https://ift.tt/3uWlHDI
No comments:
Post a Comment