岐阜県内は26日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府のまん延防止等重点措置の県指定が解除されてから、初めての週末を迎えた。主要な観光地の人出の回復はまちまちで、人の流れは総じて抑制気味だった一方、身近な市街地の公園は家族連れが目立った。
郡上市高鷲町の体験型牧場「ひるがの高原牧歌の里」は、都市部の密を避け、高原ならではの涼を求めて足を運ぶ親子やカップルの姿が見られた。職員によると、そもそも梅雨の閑散期で客足は鈍い時期だが、愛知県や北陸方面からの来場者がじわりと戻りつつあるという。石川県から家族4人で訪れた男性公務員(35)は「家族全員で久しぶりの遠出。子ども2人も楽しそうで良かった」と笑顔をみせた。
高山市の新穂高ロープウェイの乗客数は、先週末と比べほぼ横ばい。一昨年と比べると半分ほどといい、担当者は「解除の効果は思ったよりなかった」と話した。日本道路交通情報センターによると、26日は県内の高速道路で10キロ以上の渋滞は発生しなかった。
一方、JR高山駅前の高山市観光案内所によると、この日の案内件数は先週と比べて2倍超の約70件だった。市内のホテルの駐車場は最近では珍しく他県ナンバーの車が目立ち、観光客は回復傾向という。各務原市の世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふは、一昨年の同期比で8割強まで客足が戻った。担当者は「人の目線が外に向きつつあるのでは」と話す。
岐阜市大宮町の岐阜公園かいわいは、家族連れやジョギングを楽しむ人らの姿が見られた。家族で訪れた市内の会社員女性(37)は「感染リスクは依然あるし、まずは近くの屋外の公園なら」と笑顔。2回のワクチン接種を終えた80代の夫婦は「家にずっとこもっているわけにもいかない。マスクをしないで済むような日常に戻るのは、いつになるのやら」と話していた。
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