首都圏、北海道、沖縄に緊急事態宣言を 東京には追加措置を
ーーデルタ株で感染者の拡大は今後も加速することがわかり、一般診療も逼迫しそうだとわかりました。もう最後の切り札である緊急事態宣言は東京では打っているわけですが、これ以上、何ができますか? 選択肢は多くないです。 分析している限りでは、緊急事態宣言は効いていないわけではないのですが、デルタ株の感染性の上昇が強過ぎるので、宣言の減少効果が足りないのかもしれません。 感染性が高くなって、悪化した状況に対応しなければいけません。 ですから緊急事態宣言に何かプラスするしかないのです。冗談ではありますが、「スーパー緊急事態宣言」のようなものを考えなくてはなりません。 それよりも今大事なのは、とても高いリスクに晒されていることをいち早くわかってもらい、1日も早く首都圏で強い措置を打つべきだということです。 神奈川、埼玉、千葉でも緊急事態宣言を打たないと、首都圏は生活圏が一緒ですから、東京と別に考えるのは厳しいです。かなり前からこの話は対象となる県から政府にリクエストしてきたはずです。 また、北海道や沖縄では感染者が増え、都心部から4連休に遊びにきた人の影響も今後さらに出てきます。これからより厳しくなると思います。 政府から道へは「まずはお酒の提供から対応せよ」というコメントだけを返したと報道されていますが、全くもって危機対応能力がない。いまはグッと新規感染を下げないといけない段階であって、1日でも早い対応が良いと思います。 オリンピック開催中ということで強い措置を出すことをためらっていると、自宅療養で待機している人が積み上がりながら放置されることになります。オリンピック終了を待たずに、1日も早く緊急事態宣言をうつべきです。 それがまず一つです。 それに加えて、東京では現行の緊急事態宣言は効き目が悪い問題があるので、強い措置を追加する。例えば、集団で行動することを制限するなどです。 ヨーロッパのロックダウンの事後評価で何が効いているかと言えば、集団行動、要するに集会の制限です。一番リスクが高いのは普段会わない第三者と集まって、屋内でミーティングし、時にはお酒が入るような行動を取ることだとわかっています。 そういう時に伝播が起きるので、何人かで会う状況を抑えることは大きな追加措置になると思います。 ーー要請ベースではありますが、具体的に言うと何人以上で集まるのはやめてほしいと考えますか? 本当は2人までというのが一番効果のある措置です。香港ではそれをやって第2波、第3波を凌いできました。パートナー以外と食事はしないという政策で、感染者ゼロも達成したのです。韓国でも現在までに科学に基づいて集会を厳しく制限していますね。 それを何人まで認めるのか、そして、どういう集団の集まりを対象に対策をするのか。これは政治のさじ加減があるのだろうと思います。 しかし、デルタ株の感染性が高いので、範囲や対象を日和ってしまって新規感染を下げられなければ致命的になります。 こうした対策で最善を尽くす間、外出や移動の規制の立法を議論していただかないといけません。 また、尾身茂先生もおっしゃる通り検査数が拡充されており、加えて様々な技術の実装が急速に進んでいます。
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