■2月22日 高校野球の選抜出場校に昨秋の東海大会で準優勝した聖隷クリストファー(静岡)が選ばれず批判が渦巻いた問題は、衆院予算委員会(17日)にも波及した。後藤田正純議員(自民党)の質問に末松信介文科相は「主催者側の判断で、矛盾したことをやったわけではないが、説明責任はきちっと果たしなさいと申し上げた」と述べた。
この問題に関しては既に高野連が「選考委員会の説明がすべて。出場32校は最終のもの」と〝終息宣言〟している。国会が何を言おうと覆るはずもないが、高校野球ファンに残した不信感は簡単には払拭できそうにもない。そんな折、高野連から〝起死回生〟のタイムリーヒットが飛び出した。
今春の選抜から天候不良で中断した試合を翌日以降に再開する「継続試合」の採用を決めた。イニングに関係なく中断された場面から翌日以降に再開される。天候不順だった昨夏の選手権大会では大阪桐蔭-東海大菅生が八回表一死でコールドゲームになったほか、降雨ノーゲームが2試合あったが、今後はなくなる。
地方大会で何度か雨に泣かされた、ある私立強豪校の監督は「朗報だった」とこう話した。「一発勝負の高校野球。たとえ大差で負けていても『絶対にあきらめるな』と教えているだけに、試合が続けられるのはありがたい。投手を代えるのか連投でいくか。打者はどうするかなど継続を想定した練習も必要になるだろう」
ファンも選手の健康面が心配になるような雨中の泥んこ試合を見なくて済む。遅きに失した感があるが、この〝英断〟で高野連も少しは信頼を取り戻したかもしれない。後は次回から選抜の選考方法の透明性をいかに高めるかだろう。(今村忠)
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