定年退職後も少し働きたいと思っている人もいるだろう。そんな時は、地域のシルバー人材センターに会員登録するのも、一つの選択肢だ。
全国の約1300のセンターでは、地元の企業や自治体などから依頼を受けた仕事を、会員に発注している。全国シルバー人材センター事業協会(東京)の担当者は、「会員登録時に書いてもらう希望職種や働ける時間などを踏まえて仕事を振り分けている」と話す。入会できるのは原則60歳以上で、センターによって異なるが2000円前後の年会費が必要となる。
同協会がまとめた2020年度の会員の収入実績をみると、1か月に8~9日働いて、3万5000円前後を稼ぐのが平均的な会員のイメージだ。1日あたりの平均労働時間は3~4時間という。仕事は主に生きがいを得ることが目的で、短期的で軽易な内容が中心だ。生活資金としてはやや不十分かもしれないが、年金を補完する収入としてなら、検討してもよさそうだ。
再雇用やアルバイトとして働く人も、勤め先で禁じられていなければ、センターからの仕事を掛け持ちできる。センターからの収入は雑所得などとして扱われ、確定申告が必要になる場合もある。
センターの仕事と言えば、植木の 剪定 や駐輪場管理が思い起こされるかもしれない。しかし最近は「パソコンでの入力作業、介護現場や放課後児童クラブなどでの職員補助、子育て世帯の家事援助など、活躍の場は広がっている」(担当者)という。地域によっては選挙時の投票所の受け付け業務も舞い込む。
各センターでは、会員の技能習得を目的に接客やパソコン操作、清掃など様々な講習を行っている。作業中のけがに備え、民間の損害保険にも加入している。同協会によると、全国の会員数は昨年度末で約69万8000人で、平均年齢は73・8歳。中には、100歳を超えた会員もいるという。(板垣茂良)
からの記事と詳細 ( 定年後も少し働きたい…「シルバー人材センター」ってどんなところ? - 読売新聞 )
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