小松市内の高齢者の相談に幅広く乗る「丸内・芦城第二高齢者総合相談センター」は三月一〜三日に、同市園町のアル・プラザ小松で、高齢者らの交流スペース設置に向けた実証実験をする。新型コロナ禍で地域での交流機会が減る中、買い物ついでに立ち寄れる場を設けて孤立を防ぐ。期間中は、昭和三十〜五十年代の小松の風景を捉えた写真を上映する。 (井上京佳)
実証実験では、午前十時半〜午後二時半の間、コロナ禍で閉鎖していた一階フードコートを、「稚松はなまる号待合室」と名付けて開放する。テーブルやいすがあり、壁に市博物館から提供を受けたモノクロ写真を投映する。職員らが常駐して訪れた人の声を聞き取り、新年度の活動の参考にする。
同センターも所属する同市稚松校下の住民有志の団体「稚松はつらつ協議会」は昨年七月から、地区の高齢者を週三日、自宅からアル・プラザまで自動車で送迎するサービス「稚松はなまる号」の試験運行に取り組んでいる。試験運行は今年三月末までで、新年度も実施予定。同店周辺での買い物や通院に使う高齢者が多く、待合室ははなまる号の利用者らにも使ってもらう。
二十二日に協議会のメンバー約十人で待合室開設に向けた準備作業を行った。テーブルの配置を整え、多くの人でにぎわうJR小松駅前の商店街など昔懐かしい写真を壁に投映した。同センターの高橋一世所長(37)は「買い物ついでに気軽に立ち寄って交流の場になれば」と話す。
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