ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は２４日、国連総会で一般討論演説を行い、ロシアのウクライナ侵略を巡り対立を深める米欧を強く非難し、中国やインドといった新興国などと結束を強める立場を鮮明にした。
ラブロフ氏は、「ウクライナは、ロシアとの戦いで（米国や英国の）消耗品でしかない」と主張した。演説後の記者会見で、米欧諸国はウクライナへの兵器供与に「直接関与している」と反発した。
ラブロフ氏は、演説で台湾にも言及し「米国は火遊びをしている」と非難し、中国の
国連安全保障理事会の改革を巡っては、中露と共に新興５か国（ＢＲＩＣＳ）のメンバー国のインドとブラジルが「常任理事国の候補としてふさわしい」と強調した。
ラブロフ氏は記者会見で、日本政府について「米国と北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）と少しも変わらない」と述べ、米欧に同調し、対露制裁を強化する日本へ反発した。
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