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Thursday, December 8, 2022

有権者「前回選より少しは関心が高まりそう」 宮崎県知事選告示 - 毎日新聞

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立候補者の訴えに耳を傾ける有権者たち=宮崎県内で2022年12月8日午前10時9分、一宮俊介撮影 拡大
立候補者の訴えに耳を傾ける有権者たち=宮崎県内で2022年12月8日午前10時9分、一宮俊介撮影

 4選を目指す現職と前職による事実上の一騎打ちとなる宮崎県知事選が8日告示され、新人を含む各候補者は新型コロナウイルスで疲弊する経済の立て直しなど、地域課題への政策を訴えた。現県政の継続か、前県政への回帰か。有権者の選択が注目される。投開票は25日。

 前職で元衆院議員の東国原英夫氏(65)は、同県川南町を第一声の場所に選んだ。町は知事在任中の2010年に発生した家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」で多くの牛や豚が殺処分された。東国原氏は家畜の慰霊碑前で「ここは私の原点だ」と当時を振り返り、再選への思いを語った。

 現県政は「激しい地域間競争が始まる中で、普通の県政ではままならない」と変革の必要性を主張。選挙戦を「宮崎が未来や夢、希望に向かう分岐点だ」と支持を呼びかけた。陣営は、知事時代に手がけたトップセールスなども実績に挙げ、無党派層を意識した選挙戦を展開する。

 現職の河野俊嗣氏(58)は宮崎市の宮崎神宮で出陣式を開いた。過去3回は圧勝だったが、今回は前職が相手で、約300の団体の支援を得て組織戦を進める陣営は警戒を強める。式には支援団体の関係者が集まり結束をアピールした。

 河野氏は第一声で「農林水産物の輸出額増加など、さまざまな指標が成長軌道を示している。国に直接ものを言える関係も築いてきた」などと主張。「16年前に逆戻りするのか、3期12年の着実な歩みの先の希望を選ぶかの選択だ」と問いかけた。9月の台風14号被害にも触れ「国との太いパイプを生かし宮崎の再生を図る」と継続を訴えた。

 新人で政治団体代表のスーパークレイジー君氏(36)は宮崎市のJR宮崎駅前で第一声のマイクを握り「宮崎の未来は宮崎の若者が決める」と述べた。

 選挙戦に有権者は何を望むのか。宮崎市のタクシー運転手、田嶋庸吉さん(71)は「新型コロナ禍で地域経済がかなり打撃を受けたので、コロナ前に戻ってほしい。現職と前職が対決する構図になり、前回選より少しは関心が高まりそう」と期待した。また都農町の元畜産農家、黒木千代子さん(72)は「宮崎を明るくしてくれる候補を選ぶ」と強調。亡き夫と開拓して牛を放牧した山などは荒れ地になったといい「子供も後を継がない。山林を県外からの移住者に借りてもらえる仕組みを」と農林畜産業の活性化を求めた。【一宮俊介、塩月由香、野呂賢治】

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