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Sunday, August 27, 2023

リクルート新オフィス探訪 「少し高いランチ」や「真っ赤な空間 ... - ITmedia ビジネスオンライン

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 モーレツ社員がオフィスに集い、夜遅くまで働いている──リクルートという企業を古くから知っている読者の中には、そのようなイメージを頭に浮かべる方も少なくないのではないだろうか。

 しかし、同社人事統括室長の蛯名秀俊氏はそのような旧来型の働き方は過去のものになっていると言う。これまで着実に働き方改革を進め、2021年4月に事業ごとに分社化していた8つの企業を「株式会社リクルート」に統合したことを機に、人事コンセプト、人事制度をアップデートした。

 新しい人材マネジメントポリシーのもと、年間休日を15日増やし「ほぼ週休3日」が実現できる休みやすい環境を整えた。仕事をする場所もフレキシブルになり、出社しなければならないという精神的負担もない。そのため、ハイブリッドワークが当たり前のものになっている。

リクルートの新オフィス(画像はリクルート提供、以下同)

 本社オフィスのリニューアルも進め、7月12日には新オフィスがオープンした。コンセプトはCO-EN(コーエン)だ。遊ぶように仕事に取り組むことで個人が能力を発揮する機会・環境となる「公園」と、社内外を問わずさまざまな人と出会い、交わり、新しい価値観を作り上げる「Co-Encounter」の2つの意味を込めている。どのようにそれを実現しているのだろうか。その答えを得るべく、リニューアルした本社オフィスを取材した。

新オフィス探訪 「少し高いランチ」や「真っ赤な空間」の狙いとは?

 働く場所について、リクルートの方針は「社員が自律的に選択する」こととなっている。現在の出社率は38%とのことだが、これを上げたい、もしくは下げたいという計画は特になく、社員が必要に応じてオフィスをうまく活用することを目指している。

 コロナ禍での急速なリモートワークの浸透とその後の会社統合で、都心に30ほどあった拠点を、3拠点にまで縮小した。本社のあるグラントウキョウサウスタワーでは、21階から41階までをオフィスとして利用している。

 そのうち22階と41階は「CO-ENフロア」。オフィス全体の中でも、遊ぶように働く、さまざまな人と出会うといったCO-ENというコンセプトの意味合いが最も強く表現された場所となっている。

 そのほかのフロアは「執務フロア」だ。フリーアドレス制だが、組織ごとに交流したり、緩やかなつながりを持ったりできるよう、フロアごとに3カ所の小さいCO-EN(フリースペース)が用意されている。

 エンジニアやデザイナー向けのデスクがハニカムレイアウトになっているのも興味深い。ソロワーク時には外側を、話し合いたいときには椅子の向きを変えるだけで全員の顔を見られるようになっている。ソロワークとチームワークをシームレスに行えるというわけだ。

執務フロア 執務フロアの一部。ワークエリアのデスクはハニカムレイアウトがとられ、小CO-ENスペースは、組織ごとのカラーを出せるようカスタマイズ可能

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