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Monday, August 28, 2023

Topics:木ノ下歌舞伎「勧進帳」 少しでも観客に寄り添う - 毎日新聞

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坂口涼太郎の富樫(左)とリー5世の弁慶=井上嘉和撮影
坂口涼太郎の富樫(左)とリー5世の弁慶=井上嘉和撮影

 歌舞伎の名作に現代の視点から新たな光を当てる「木ノ下歌舞伎」(木ノ下裕一主宰)の「勧進帳」が9月1~24日、東京芸術劇場(東京・池袋)で上演される。「思えば、『勧進帳』は、登場人物全員が、寄り添えないはず(立場上寄り添ってはいけないはず)の他者に、それでも少しずつ寄り添おうとする物語」と木ノ下。「『この公演は自分のためにあった』と、お客様お一人お一人に思っていただけるように、心を込めて臨みます」とコメントする。

 奥州へ落ち行く源義経一行が、富樫左衛門守る安宅の関で捕縛されそうになるも、弁慶の機転で逃れるストーリー。木ノ下と演出の杉原邦生が手がける「勧進帳」では、関所を「境界」と捉え、国と国、主と従、過去と現在の境を越えようとする人間の摩擦が描かれる。2010年に初演、16年にリクリエーション(再創作)版を上演し、18年のパリ公演も好評だった。

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