ソフトバンクの柳田悠岐外野手(35)が23日、西武からFAで加入した山川穂高内野手(32)の全面バックアップを約束した。球団に多数の苦情が届くなど、逆風が吹き荒れているが、頼りになる“ギータ兄貴”は移籍1年目から力を発揮できるようサポートしたいと話した。柳田260発、山川218発の大砲コンビでチームをV奪回へ導く。
柳田と山川は日本代表や球宴で一緒にプレーし、同一リーグのライバルとして競い合ってきた間柄。柳田はライバルだった山川の加入を楽しみにし、「ここでホームランが欲しいなという時に期待できるバッター」と話した。
誰よりも山川の力を認めている。柳田は18年に自己最多の36本塁打を放ったが、47発の山川にタイトルをさらわれた。「40発以上を打っているし、僕がホームラン王を逃したのは、だいたい山川とかだったので凄い頼もしいバッター」と本塁打王3度のスラッガーの加入を歓迎した。
さらにバックアップも約束した。山川が入団会見を行った19日に電話で「よろしくお願いします」とあいさつされたと明かした。知人女性とのトラブルがあった山川の入団には反対する声が多く球団に届いている。逆風が吹き荒れているが、柳田は「少しでも力になれるように手助けができたら」とサポート役を買って出た。
来季のイメージも膨らませていた。この日は福岡市内で開催されたファイテン社のトークショーに元ヘッドコーチの達川光男氏と出演。達川氏が近藤、山川、柳田を来季クリーンアップとして予想すると「2番とかを打ちたいですね。打席いっぱい回るので。前に周東佑京がいたら走ってくれるので、ワンヒットで還って来てくれるし」と話した。今季は開幕当初に近藤が2番に入ったが、ポイントゲッター不在で断念した。山川が打線に加われば2番から柳田、近藤、山川と続く強力オーダーも可能になる。
「もちろん打線の厚みが増すと思う。どういう打線になるかまだ見えてないけど、まずは準備をしっかりして頑張りたい」。2人合わせて478発の大砲コンビで来季4年ぶりのリーグ制覇へチームを導く。 (森 寛一)
○…ソフトバンクは18年に球団記録に1本差の202本塁打をマーク。その前後の17~20年には4年連続パ最多本塁打の長打力を誇っていたが、21年からは3年連続リーグ2位に甘んじる。本数も132→108→104と年々減少。今季の本数は前出18年の約半分まで落ち込んだ。チームの個人別最多本塁打を見ても、30本以上は19年のデスパイネ36本、松田宣浩30本が最後。近年は大砲不在の状況が続く。
〇…柳田はこの日午前に福岡市のNPO法人「SOS子どもの村JAPAN」を訪問。家族と暮らせない子供たちのために活動する同法人に、今季の本塁打1本につき15万円(ポストシーズンも合わせた計23本)で345万円を贈った。活動は18年から続けており、子供たちとはキャッチボールなどをして交流。ここ3年はチームの優勝をプレゼントできず、「僕がもっと打てば優勝に近づくと思う。優勝するためにもっと打ちたい」と来季の爆発を約束した。
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