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Thursday, January 11, 2024

高橋大輔が新年の決意、プロスケーターとして「少しでも変われる年に」 - SPAIA

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2度目の引退から8カ月、福岡で新たなショー「滑走屋」

フィギュアスケートのアイスダンスで37歳の高橋大輔は村元哉中とペアを組んで国内外のファンを魅了し、惜しまれながら2023年5月に2度目の競技引退を表明した。

プロスケーターとして再出発して約8カ月。2024年2月10日~12日には自身プロデュースの新たなショー「滑走屋」が福岡市のオーヴィジョンアイスアリーナ福岡で開催される。

4年ぶりとなる新しいソロナンバーも披露される見込みで、スピード感や滑りの迫力を追求しながら村元哉中や村上佳菜子、友野一希らトップスケーターも出演予定。競技の普及もコンセプトの一つに掲げており、約20人のスケーターが集結して職人技で魅せる「75分の氷上エンターテインメント」になる舞台という。

新年の決意は「少しでも変われる年に」と変革のキーワードを強調。自身のSNSで能登半島地震の被災者を気遣いながら、初日の出の写真と共に「歳を重ねたのか、どうなのか最近特に感じる事が多いのですが、想像しない出来事が起きる事が多く、どこで何が起きるか分からない。怠けがちな自分は1番難しい事だけど悔いなく毎日を過ごしていけるようにしないとなと。2024年、そんな自分が少しでも変われる年にしたいと思います」とコメントした。

普及にも尽力、6月は横浜アリーナで「氷艶」

2010年バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート男子銅メダリストで、世界選手権でも日本勢初制覇と歴史の扉を開いてきた高橋大輔は、現役時代から自身が愛する競技の普及にも尽力してきた。

2023年5月には大阪府高石市のアイススケートリンクなどの複合施設「大阪府立臨海スポーツセンター(SC)」の創立50周年感謝祭に出演。この施設は2012年に資金難でリンク閉鎖の危機に一時陥ったが、練習拠点としていた高橋らスケート仲間が奔走して支援を呼びかけるイベントで演技を披露し、募金活動もあって存続にこぎ着けた経緯がある。

アイスショーで音楽と調和したフィギュアスケートの魅力を伝え、できる限り多くの人を喜ばせたいという思いも、そんな原点がモチベーションとなっている。

2024年1月には19日から3日間、ダイドードリンコアイスアリーナで行われる歴史深い「プリンスアイスワールド」の東京公演にゲスト出演し、2024年6月には横浜アリーナで「氷艶2024」シリーズの開催も決定。主演として6月8日~11日まで氷上で独創的な世界観を演じる予定だ。

「かなだい」ペアとしても氷上で表現力を

男子シングルで世界選手権を制した高橋大輔は2014年に一度は競技生活から退き、復帰後の2020年にアイスダンスに異例の転向。村元哉中との「かなだい」ペアでは五輪出場を果たせなかったが、2022年四大陸選手権(エストニア)で銀メダルを獲得し、全日本選手権で初優勝、世界選手権で日本勢最高位に並ぶ11位とアイスダンスの知名度や人気の向上にも貢献してきた。

2度目の引退表明で口にしたのは「『かなだい』としても個人としてもパフォーマンスしていきたい」という今後への決意でもあった。世界屈指といわれるステップと持ち前の表現力でフィギュアスケート界の新たな地平を切り拓いてきた。

アイスダンスで「革新的なダンス」への情熱は今も衰えていない。2024年の高橋大輔もプロスケーターとして、独創的な世界観やエンタメ性にあふれるコラボでファンを驚かせてくれそうだ。

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