美白はエイジングケアを見据えた次のフェーズへ
これまでにないアプローチが、新しい時代の幕開けを予感させるアイテムが大充実。ひときわ熱い今年の美白&UVケア戦線の中、美のプロたちの肌と心を捉えたのは!? 「MAQUIA」5月号から、人生100年といわれる今、健康で透明感あふれる肌を保ち続けるための最強美白&UVケアコスメを美容賢者の座談会とともにお届けします。
\私たちが、今年手にすべき美白・UVを語り尽くします/
●美容ジャーナリスト 小田ユイコさん
スキンケアをはじめ女性のキレイに関わることは、美的好奇心をもって徹底取材。ジャーナリスティックな視点で鋭く切り込む。
●美容エディター 安倍佐和子さん
最新コスメ、自然派コスメ~美容医療まで精通。読者目線にも立ち、豊富な知識を生かした説得力があり心に響く語り口が支持される。
●美容エディター 平 輝乃さん
ビューティについての最新情報を、鋭いアンテナでキャッチ。分析力や面白く伝える手腕、美しいビジュアルづくりにも定評あり。
「抗酸化や抗炎症は美白ケアにも不可欠。 美白=エイジングケアがもはや当たり前に」 ――平 輝乃さん
安倍:今年はシミ、メラニンにフォーカスしたものから、肌そのものを底上げするという包括的なアプローチの美白ケアが増えた印象。
平:肌そのもののすこやかさを引き出してこそ、という考え方が根づいたよね。そして目指すのは、白さよりもその人の肌なりの透明感。
小田:肌そのものが整っていないと、結局、美白成分も効きにくいから。シミもくすみも、根底には肌の炎症があるけれど、そこは漏れなくケアしてくれるようになった。
平:肌の大きなエイジング要因である酸化も。シミの原因にもチロシンというアミノ酸の酸化があるというし、抗炎症と抗酸化はもはや、美白ケアにもマストじゃない?
小田:これまでずっとメラニンだけを見つめてきて、大きく方向転換したんだな、と実感するのが今年。
平:メラニンの代謝コントロールとか、本来の肌機能を再び呼び覚ますアプローチも増えた。
小田:効果的な美白成分を開発しても、なかなかみんな効果を実感できない。なぜ?と真剣に考え始めたのは、いいことだよね。
平:効かせ方、つまり成分の浸透ルートとか、肌に届ける処方にもそれぞれにこだわりを感じるし。
小田:例えば、SHISEIDOのホワイトルーセントは、肌のトーンアップもハリのアップもできるマルチな優等生。まとめ方が上手で、効く成分をひとつにまとめられる技術も、進化ポイントのひとつ。
安倍:ジャパンビューティを牽引する、資生堂らしい美容液よね。個人的には、コスメデコルテのホワイトロジスト(写真左)にも期待。ずっとこだわってきたコウジ酸は信頼できるし、頑固なシミに悩む人には特におすすめ。
平:日本の美白は確かに本当にステップアップしたと思うけど、まったく違うアプローチならランコムのクラリフィック(写真右)が面白い。酵素の力で透明感を引き出すなんて新鮮。
安倍:発酵の次に来るものとして、美肌酵素というのはすごくキャッチー。テクスチャーもいいよね。
――今ある肌の透明感を高め、さらにそれをどれだけ長くキープできるのか――。肌そのものを底上げし、老化の要因を寄せつけない美白&UVケアが、100年肌時代の美容人生を大きく左右しそうだ。
MAQUIA 5月号
撮影/藤本憲一郎〈A.K.A.〉(物) 荒川雅之〈近藤スタジオ〉(物カットアウト) 藤澤由加(人物) ヘア&メイク/榛沢麻衣 取材・文/巽 香 関本陽子 構成/高橋美智子(MAQUIA)
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