今年の夏は紫外線に加えて〝マスク肌荒れ〟にも要注意
早いもので今週末からは8月。本格的な夏の到来ということで、気温の上昇に伴う熱中症などが気になるが、メンズビューティー的には紫外線量の増加もチェックしておきたい。
というのも気象庁のデータによれば、昨年のつくばにおけるUV-B(紫外線B波)の観測値は、7月の20.28に続き、8月は25.28と年間最高値を記録しているからだ。ちなみに9月は19.84、12月に至っては4.61と、いかに8月が突出しているかがわかる(※)
※単位はkJ/m2。
地表に届く紫外線にはUV-A(紫外線A波)もあり、シワやたるみの原因とされる。一方、UV-Bは日焼けを起こし、シミや色素沈着を起こす。これを防ぐには、日焼け止めの使用に加え、保湿など日々のスキンケアが重要となってくる。
さらに今年の夏は、もう一つ大きな問題がある。〝新しい生活様式〟によるマスクの着用だ。新型コロナウイルス感染拡大防止のためとはいえ、この時期のマスク着用には汗やムレといったストレスがつきまとう。これが肌トラブルを誘発すると言われているのだ。
その理由としては、マスクを付けることで皮膚の角質層が、いわば〝ふやけた状態〟となり、マスクを外した時に水分が一気に蒸散してしまうため。その結果、皮膚が乾燥状態に陥り、バリア機能の低下にもつながる。
以上のような理由から、今年の夏こそスキンケアが必須となってくるのだが、メンズビューティーで各種の調査を通じて指摘してきたように、男性が化粧水など使うスキンケア習慣を継続させるのは容易ではない。
そこでこの夏、メンズビューティー編集部が注目しているのが、パナソニックのスキンケアシェーバー ラムダッシュ ES-MT21だ。
このラムダッシュ、簡単に言えば「ヒゲを剃りながらスキンケアができる」シェーバー。
シェービングは男性にとって欠かせない日々の生活習慣だが、このシェービングとスキンケアを同時に行うことができれば、多くの男性、それもスキンケアを敬遠しているメンズにとっては、これ以上の〝習慣化〟はないはず。
というわけで、今回は、そんなスキンケアシェーバーをメインに、肌の露出が増える時期に相応しいグルーミングアイテムとして、ボディトリマーとエチケットカッターもフィーチャー。その〝肌にやさしい〟機能についても詳細にリポートしていく。
早速スキンケアシェーバーの特徴を実際の使用シーンを交えながらチェックしていこう。
ヒゲを剃りながらスキンケアができる画期的なシェーバー
パナソニック
スキンケアシェーバー ラムダッシュ ES-MT21
本体寸法/高さ17.8×幅6.5×奥行5.5cm
外刃/3枚刃・ステンレス鍛造外刃
内刃/30°鋭角ナノエッジ内刃
パワーコントロール/ラムダッシュAI
電源/充電式 急速1時間充電
洗浄/本体まるごと水洗いに対応
オープン価格
スキンケアシェーバー最大の特徴は、シェービングしながらスキンケアができること。発売元のパナソニックでは、これを化粧水浸透シェービングと呼んでいる。
ポイントとなるのはヘッドの側面に搭載された独自のイオンプレート。このイオンプレートが肌に触れることで、シェービング前に塗布した化粧水の保湿成分を角質層まで浸透させることが可能になった(※1)。
※1 ヒアルロン酸などの保湿成分を含む化粧水をお使いください。
機能面では電気浸透流を採用している。この電気浸透流とは、プラスからマイナス電極に向かって発生する水の流れのこと。これを利用すると、化粧水などに含まれる保湿成分も一緒に移動するため、角質層への浸透量がアップするのだ。
同社の測定によれば、手で塗るよりも、化粧水や乳液などの保湿成分を肌の角質層まで届けることができるほか(※2)、特に保湿成分の中でもヒアルロン酸は、手塗りと比較して1.7倍角質層まで浸透させるという(※3)。
※2 角質層への浸透。ヒアルロン酸分子量5,000~10,000を使用した浸透量試験に基づく。パナソニック調べ。
※3 ヒアルロン酸水溶液を手で塗布後に化粧水浸透シェービング(イオンレベル:強、温感:高)した場合の浸透面積4,625 μm2/mm2と、手で塗布しただけの場合の浸透面積2,557 μm2/mm2の前腕での比較。パナソニック調べ。
シェーバーとしての機能も充実している、まず駆動部には毎分約1万3000ストロークを誇る高速リニアモーターが採用され、濃いヒゲに対してもパワーロスを低減。刃先角度を30°まで鋭角化した30°鋭角ナノエッジ内刃とのコンビネーションにより、硬く太いヒゲも軽快にカットしていく。また、毎秒約200回の高精度なセンシング技術により、ヒゲの濃さを検知してパワーを制御するラムダッシュAIも搭載。肌に優しいシェービングを実現している。
それでは早速スキンケアシェーバーから使ってみたい。
上の写真がシェービング前の様子。鼻下やアゴの周辺だけでなく、頬にもヒゲが分布。しかも左右の頬で生えてる面積や量が異なるなど、かなりの〝無精感〟が漂う。この生え方であれば、スキンケア機能はもちろん、シェーバーとしての実力も確認できそうだ。
スキンケアシェーバーはシェービングの前に適量の化粧水を肌に塗布する。また、化粧水浸透シェービングでは化粧水のみの使用になるので注意。
続いて本体の電源をON。次にイオンボタンを押してイオンレベルを、WARMボタンでイオンプレートの温感レベルを決定する。イオンレベルは弱と強、イオンプレートの温感レベルも低、高の2段階の設定が可能。それぞれの表示ランプに段差のない透過表示が採用されているなど、デザイン面もチェックしておきたい。
スキンケアシェーバーによる化粧水浸透シェービングを行なう場合、本体のイオンプレートの〝天面〟を肌にあてる。イオンプレート側で肌に正しくあたったと検知すると、電源ボタンの周囲で点滅していたランプが常時点灯に変わるので、使用時には鏡などでチェックしてほしい。
本体の動かし方は肌の上を1 cm動かすのに1秒程度の速さが目安になる。
シェーバー本体の背面に設置されているイオンパネルも、しっかりグリップすること。
スキンケアシェーバーのもう一つの特徴がイオンケアモードの搭載だ。このイオンケアモードとは、シェービング時以外でもスキンケアを行なえる機能で、化粧水に加え、乳液やクリームも使用できる。また化粧水浸透シェービングと異なり、イオンプレートの正面を肌にあてて動かしていく。
シェービング後の様子。まず広範囲にわたって密生していたヒゲが、ほぼ一掃されて清潔感が格段に向上。30°鋭角ナノエッジ内刃やラムダッシュAIを搭載するスキンケアシェーバーの優れた機能が証明されたのではないか。また化粧水浸透シェービングのためか、肌色が明るくなり、ツヤ感も増したように見える。
冒頭でも触れたように、今年の夏は紫外線に加え、マスク着用による肌荒れが懸念されている。ぜひ、この機会にスキンケアシェーバーを使ったスキンケアを始めていただきたい。
ダイヤルを合わせるだけの長さ設定で全身のムダ毛ケアに対応
パナソニック
ボディトリマー ER-GK81
本体寸法/高さ20.4×幅3.3×奥行き4.7cm(アタッチメント含まず)
アタッチメント/ダイヤル式長さそろえアタッチメント(3~12mm/1 mm刻み)、肌ガードアタッチメント(2mm)
電源方式/充電式(約1時間でフル充電、連続約50分間使用可能)
洗浄/本体まるごと水洗いに対応
左:肌ガードアタッチメント、右:ダイヤル式長さそろえアタッチメント
続いてはボディトリマーの登場だ。このボディトリマーは、1台で首から下のムダ毛ケアが手軽かつ安全に行なえるグルーミングアイテム。本体には、肌ガードアタッチメントとダイヤル式長さそろえアタッチメントの2タイプのアタッチメントが付属する。
このうちダイヤル式長さそろえアタッチメントは、刈り高さを3~12mmまで1mm刻みの10段階で設定できるアタッチメント。刈り高さの設定はダイヤルを合わせるだけで行なえるので、長さに応じてアタッチメントを付け替える必要がない。
肌ガードアタッチメントはデリケートゾーンなど、肌のやわらかいエリアで使用するアタッチメント。刈り高さは約2mmとなっている。
ダイヤル式長さそろえアタッチメントをヘッド部に装着。刈り高さを3mmにセットしてみた。コームが刃の位置近くまで下がっていることがわかる。
次は12mmにセット。コームが3mmと比較して、かなり前方(上)に出てきた。セルフカットの最大の問題である〝長さ揃え〟も、このアタッチメントを使えば、かなりハードルが低くなるはず。設定した長さ以上にカットされない上、3~12mmまで手軽に1mm単位での長さの設定ができるからだ。
固定刃には先端が尖っていない、ワイド&ラウンド形状のトリマー刃を採用。丸みのある幅広い刃先により、肌あたりがやさしく、肌にも食い込みにくいという特徴を持つ。
ケア前の状態。特に濃くはないが、密度や毛流れにバラつきが大きく、肌の色もくすんで見えてしまう。
ダイヤル式長さそろえアタッチメントを装着して、長さを6mmにセットした。少し短めという感覚もあるが、8月、すなわち夏本番が目前であること、さらに使用前後の違いを出すために6mmとした。
実際の使用シーン。ダイヤル式長さそろえアタッチメントの装着時には、コーム部の平らな面が肌と直角になるようにあてる。そして本体は毛の流れに逆らって動かすこと。使用中はシェービングと同じようにカット音がするので、仕上がり具合の目安となる。
写真向かって左(本人・右脚)のみをケアした状態。ケアしていない右(本人・左脚)と比較してスネ毛が目立たなくなった分、肌色が明るく健康的に見える。この状態ならハーフパンツスタイルも〝映える〟はず。
さらにサンダルなどを履いた時に気になる甲のムダ毛は、肌ガードアタッチメントでケア。こちらはダイヤル式長さそろえアタッチメントとは異なり、ヘッドを寝かせる〝なで剃り〟で使用する。アタッチメントなしの直刃も同じやり方になる。
独自のデュアルエッジ刃で気になる鼻毛を効率的にカット
パナソニック
エチケットカッター ER-GN31
本体寸法/高さ144×幅29×奥行き35mm(キャップ取付時)、62g(乾電池含まず、キャップ含む)
電源方式/乾電池式(単3形アルカリ乾電池×1本)
使用日数/週1回90秒使用で約1年
主な機能/デュアルエッジ刃、スマート洗浄、水洗い対応
オープン価格
仕上げは鼻毛だけでなくマユやヒゲ、耳毛にも使えるエチケットカッターだ。刃はヘッドカバーの内部にセットされているため、直接肌に触れるリスクがない。また刃は側面だけではなく、天面にも刃がある「デュアルエッジ刃」を搭載。2つの刃で、鼻の奥と側面の毛を効率良くカットしていく構造だ。刃の長さも必要な奥の毛まで切りすぎないように設計されている。
上のイラストのようにデュアルエッジ刃であれば、広範囲の毛を効率的にカットできる。
刃の先端を水道水などの流水に入れてスイッチONすると、水を吸い込んで内部の毛クズを洗い流せるスマート洗浄機能も備える。
使い方は、本体の先端を鼻に入れるだけ。カバーのスリットから入ってきた毛を内刃がカットする。本体には絶妙な角度が付いているため、グリップしやすく、鼻にもあてやすい。鼻に加えて、マユやヒゲの形作り、耳毛のケアとマルチに使える。
撮影/末安善之
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July 30, 2020 at 05:09PM
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