ガンバ大阪宮本恒靖監督(43)が7日、大阪・吹田市内で調整し、J1リーグ戦再開2戦目、アウェーの8日名古屋グランパス戦へ準備を整えた。4日の大阪ダービーは無観客ながらホームで1-2の完敗。通算1勝1敗とし、何としても貯金をつくりたい。

名古屋戦へは「今日、準備時間は実質1日しかなく、連戦の難しさがある。ただ映像を見て(情報を)共有して、少し改善できると期待している。選手の入れ替えはもちろん、調子のいい選手や状態が上がっている選手を見て、起用していきたい」と、一部の選手入れ替えを示唆した。

前節でJ1通算最多632試合出場を果たした40歳の遠藤は、今後の連戦を考えて、場合によってはベンチスタートの可能性もありそうだ。

指揮官はさらに「名古屋の前線には局面を打開できる選手がそろっており、C大阪とは違うスタイル。アウェーで乗り込んでのリモート(無観客試合)が、どういう雰囲気かは分からないが、この前の試合は全員が慎重に入りすぎていた」と注意点を挙げた。

C大阪戦では「ホームの優位性が感じられにくい」と、無観客のマイナス面を指摘していた宮本監督は「今季は(有観客になっても入場制限などあり)ホーム、アウェーの(優位性の)差が少なくなる印象がある」と述べた。今回はアウェー戦だけに、過度な相手サポーターからの重圧を受けずに戦える。宮本監督自身は現役時代、05年W杯予選で無観客試合を経験している。

この日、同じく取材対応したMF矢島慎也(26)は「中3日は全然問題ない。連戦なので個々の疲労度の差はあり難しいが、この先連戦が続くので試合で修正していく。勝ってもう1度自信につなげたい」。FWアデミウソン(26)は「(名古屋MF)シミッチは、サンパウロ時代から長くプレーしているので、彼のパスなどすべて分かっている。出せるものを出し切って抑えたい」と、同じブラジル人として激しいライバル心をのぞかせた。【横田和幸】