バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)がパリ・サンジェルマン(PSG、フランス)を1-0で下し、7季ぶり6度目の優勝を飾った。ヒーローになったのはPSGユース出身の背番号29、フランス代表FWキングスレー・コマン(24)だった。

後半14分、キミヒの右からのクロスをコマンがヘディングで合わせて先制。この1点が決勝点となり、くしくも自らを育ててくれたチームを破った。

コマンは「格別な興奮がある、普通じゃない。ただ自分は100%バイエルンの選手だが、パリから来たのでパリに対し、少し心が痛んでいる」などとコメントした。

コマンは8歳からPSGで育ち、16歳にしてトップチームに昇格した選手。だが14年にユベントスへの移籍を選択し、15年にバイエルンへレンタル移籍。持ち前の突破力を生かし、バイエルンでも不可欠な選手となっている。

この日も切れのいいドリブルで敵陣へ切り込むなど、随所で光るプレーを披露。マン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた。

コマンは「パリは素晴らしいゲームをしたが、我々も同様にそうだった。決勝にふさわしい偉大な試合になった」と喜びをかみしめた。