いよいよプレイステーション 5の発売がすぐそこまで迫ってきた。弊誌では先日PS5の開封レポートをお届けしたばかりだが、今回はいよいよ本体システムの中身、つまりPS5の真価に迫っていく。
PS5を起動して最初に目に飛び込んでくるのは、PS4よりもさらに洗練されたUIだ。PS4から受け継ぐものはありつつも、印象はガラッと変えている。
起動時のホーム画面にはメニューバーが表示され、ここに最近プレイしたタイトルや起動したツールが順番に横並びになっている。この点はPS4と共通しているが、たとえばプリインストールタイトルの「Astro's Playroom」にカーソルを合わせるとゲームの1枚画が大写しになり、さらに「Astro's Playroom」の柔らかな印象のBGMが流れ出す。
メニューバーは左上側、最小限のサイズとなって、どちらかというとそのコンテンツの内容がより際立つ。これからプレイするものの期待感がより高まるような演出だ。
となると気になってくるのは、起動時間だったりその他の細かい使い心地だったりするだろう。筆者としても、実際に触っていてお伝えしたいポイントはいろいろある。いろいろありすぎるくらいなので、先んじて要点を箇条書きにしてみた。
・電源オフからの起動はPS4の半分以下
・「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」のロード速度はのけぞるほど衝撃的
・同時に起動できるゲームはひとつだけ
・PS4タイトルが問題なく動く&起動が高速化
・スクリーンショットはモニターに関係なく4K標準
・リモートプレイ機能は他のPS5とPS4を動かせる
・3Dオーディオは手持ちのヘッドホンで利用可能
他にも細かい点がいくつもあるが、まずはこういったところだろうか。各ポイントについて、順を追ってお伝えしていきたい。
あらゆる意味でスケールアップ! まずは本体をチェック
では本題に入る前に、PS5本体を見ていこうと思う。まず何よりポイントになるのはその大きさと重さだろう。
高さにして縦置きにしたPS4よりも一回り以上大きい。下から眺めるとさながらそびえ立つビルのようで、存在感がとにかく抜群。重さはずっしりとしていて、USBを抜き差しするくらいではビクとも動かない。PS4はUSBを挿すとズリっと動くこともあったので、その点では便利と言えば便利だ。大きさも重さもスペックも、あらゆる意味でスケールアップしたコンソールと言えるだろう。
縦置き、横置きについては切り替えがやや手間である。縦置きにしろ横置きにしろPS5本体を固定するベースを取り付ける必要があり、このベースの取り付けに多少時間がかかるからだ。
ベースは、変形する作りになっている。スライドするように回転させることで、カチッと縦置き用と横置き用を切り替えられる仕組みだ。横置きならベースを背面にグッと挿し込むだけと簡単。ただし縦置きの場合はPS5底面のパーツを取り、ベースを付け、さらにネジパーツでベースと本体を固定する必要がある。
ベースは変形するだけでなく、ネジパーツなどを収納できるようにもなっていて、構造そのものはよく練られているなと感じる。感心する一方で、「いちいちベースを取ったり外したりするのは面倒だな……」という思いも正直出てきてしまう。
ここはおそらく、「一度置き場所を決めたらそんなに頻繁に動かさないだろう」という読みが開発側にあるのかなと推測している。部屋の一角でずっしりと構えてPS5に大物感を出してもらう、くらいの気持ちで置き場所を決めるとちょうど良さそうだ。
また端子関連で特徴的なのが、本体前面にあるUSBタイプC用のポートだ。前面にポートは2つあって、もうひとつはUSBタイプA。本体セットにはDualSense用にタイプA-タイプCのケーブルが付いていて、主には充電用にUSBタイプAポートを使うことになると思う。
USBタイプCのポートも、おそらく充電用だろう。今後はタイプCがより普及することが見込まれるので、将来的なことを考慮しての搭載だと考えられる。タイプCのフラッシュメモリやガジェットなどが、今後用途として出てくる可能性もあるだろう。
PS4から変わったと言えば、電源ボタンとディスク取り出しボタンには物理ボタンが採用されている。PS4はうっかり手を触れただけで「ピッ!」と反応して意図しない起動をしてしまう困った面があったのだが、物理ボタンであれば安定する。ここは何気に嬉しい仕様ではないだろうか。
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