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Tuesday, July 20, 2021

F35A小松を飛行 周辺協や愛好者、目凝らす 騒音「少し大きい」「いつも通り」|社会|石川のニュース|北國新聞 - 北國新聞

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小松基地上空を旋回するF35A=20日午前10時26分

小松基地上空を旋回するF35A=20日午前10時26分

F35Aを撮影しようとカメラを構える航空愛好者=20日午前10時半、小松空港展望デッキ

F35Aを撮影しようとカメラを構える航空愛好者=20日午前10時半、小松空港展望デッキ

 防衛省が航空自衛隊小松基地に配備予定の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが20日、小松市上空を飛行した。同基地では周辺105町内会でつくる小松飛行場周辺整備協議会(周辺協)のメンバーらが、滑走路から飛び立つステルス機の離着陸の音に耳を傾けた。基地の外ではカメラを構える愛好者に混じり、地元住民が戦闘機を見つめ、騒音について「F15と比べて少し大きい」「いつも通り」などとそれぞれに感じ取った。

 空自三沢基地(青森県三沢市)から2機が飛来し、午前10時半ごろ、小松基地所属のF15戦闘機に続き、F35Aが「ゴーッ」という重低音を響かせながら離陸。上空を旋回して、着陸した後、すぐさま離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を行った。計2回離陸した。

 離着陸の様子を見た地元住民からはさまざまな声が上がった。小松空港展望デッキから見学した小松市荒木田町の宮本寛邦さん(79)は「音は少し大きいかなと思った。なるべく小さい方がいいが、国を守るためには受け入れるしかないのかな」と話した。

 空港に近接する同市浮柳町の田村薫さん(40)は「いつも通りの音の大きさだと思う。市には住民と話し合い、互いに納得してから、配備という話になってほしい」と注文した。

 基地内では周辺協の役員に加え、宮橋勝栄市長、市議会小松基地・空港対策特別委員会の委員らが飛行の様子を視察した。周辺協の小前田彰会長は「個人的にはF15と比べて、うるさいという感じはない。周辺協のメンバーからも『音が大きい』といった言葉はなかった」と話した。

 宮橋市長は「音の捉え方は人それぞれだと思う。多くの意見を聞いて、市としての意見や要望を近く国に伝えたい」と話した。

 F35Aは2025年度に小松基地に4機配備され、最終的には4年程度かけて約20機体制になる見通し。

 F35Aの小松飛行は、周辺協が「実際に近隣住民に騒音を体感してもらうため、小松基地に来るよう防衛省に働き掛けてほしい」と要請していたことを受けて実施された。

 ★F35戦闘機 レーダーで捉えにくいステルス性に優れた「第5世代機」と呼ばれ、高い機動力とミサイル探知能力を持つ。米ロッキード・マーチンが開発主体。米空軍仕様のA型、海兵隊仕様のB型、海軍仕様のC型がある。日本政府は通常離着陸型のA型を105機導入する方針。短距離離陸と垂直着陸が可能なB型は将来的に42機を保有すると決定し、新田原基地(宮崎県)に初めて配備する方向で調整に入っており、早ければ2024年の運用を目指している。

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