直球に強いはずのエンゼルス大谷翔平投手(27)が、直球に屈した。ヤンキース戦に「2番DH」で出場し、4打数無安打。エース右腕コールに3打席連続三振を喫した。決め球は3打席とも直球。160キロ前後の速球にバットが繰り返し空を切った。4打席目にはクローザー左腕チャプマンと対戦。1ボールから98・4マイル(約158キロ)の内角直球をスイングし、打ち上げて二飛で凡退した。

4打数無安打に終わった大谷について、マドン監督は「少し引っ張っているかもしれない。レフト、センター方向へ(意識を)戻す必要がある。それが最大の修正点だろう」と指摘。シーズン中盤までの打撃が崩れつつあるが、「逆方向(中堅から左方向)へと戻れば、彼は大丈夫」と信頼した。大谷は7月までは直球系のボールに対して打率3割1分8厘、変化球には打率2割4分7厘。8月以降は同1割4分9厘で、変化球は2割2分となり、5本塁打は全て変化球だった。シーズン終盤で速球への修正が求められる。【斎藤庸裕】