具体的にどのような影響があるのか、6つのポイントに分けて解説します。
■日焼け
紫外線を浴びると、皮膚が炎症を起こし、赤みと痛みを帯びる日焼け(サンバーン)が発生します。[注1]
サンバーンは8~24時間でピークを迎え、2~3日経過するとだんだん収まってきますが、紫外線を浴びすぎると水ぶくれができて皮がむけることもあります。
サンバーンが収まると、日焼けした部分が黒っぽくなるサンタンが現れます。サンタンは熱や痛みをともないませんが、黒っぽくなった肌は数週間~数ヶ月にわたって続きます。
■シワ
UV-AはBやCに比べて波長が長く、表皮の下にある真皮層まで到達します。真皮層に到達した紫外線は、肌のハリ・ツヤのもとになるコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワを生み出す原因となります。
日焼け症状とは異なり、すぐに症状が現れるわけではありませんが、そのぶん解消するのは難しいため、紫外線対策で予防することが大切です。
■シミ・くすみ
紫外線を大量に浴びると、体内でメラニン色素と呼ばれる成分が生成されます。[注1]
メラニン色素は紫外線から肌を守る役割を担う成分ですが、黒褐色の色素成分でもあるため、大量に生成されるとシミやくすみの原因となります。メラニン色素は角質層に堆積するため、肌のターンオーバー機能が正常であれば自然に体外に排出されます。
ただし、大量の紫外線を浴びて肌の機能が低下していると、古い角質とともにメラニン色素が沈着してしまい、時間が経ってもシミ・くすみが消えにくくなります。
■良性腫瘍
紫外線によって傷付けられた細胞のDNAは自然に修復されますが、その過程でミスが起こると腫瘍ができる原因となります。他の部分に広がらない腫瘍は良性腫瘍(脂漏性角化症)に分類されますが、日焼けや刺激を繰り返すと後述する皮膚がんに発展する可能性があります。
■前がん症
前がん症とは、がんが発生する前に起こる症状のことです。
皮膚がんの場合、顔やうなじ、手の甲などに褐色の斑が現れる日光角化症や、メラノサイトと呼ばれる細胞ががん化する悪性黒子などが前がん症に該当します。前がん症の段階で治療すれば生命に関わるリスクは少なくなる一方、治療しないと悪性化する可能性があります。
■皮膚がん
前がん症が悪性化すると、基底細胞がんや有棘細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)といった皮膚がんに発展します。
日本の皮膚がん発症率は世界各国に比べると低い傾向にあります。[注1]
しかし、他のがん同様、全身に転移すると命の危険性があるため、早期発見・早期治療に努める必要があります。
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