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Friday, August 5, 2022

九里学園・紺野稜真「大変な状況だと思う。少しでも元気になっていただけたら」豪雨被害の地元・山形に届け、男子400メートル障害V - スポーツ報知

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◆全国高校総体▽陸上(5日、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム)

 男子400メートル障害決勝が行われ、紺野稜真(山形・九里学園3年)が50秒46で優勝した。山形県が記録的な大雨により、土砂崩れや住宅浸水などの被害が続出する中で、自身の地元を元気づける優勝となった。

 紺野が日焼けした精悍(せいかん)な顔に白い歯を輝かせた。だが、喜びは控えめだ。「ホッとしたというのが一番。勝てたことは喜びたいけど何かひとつ足りない」。自らに満点を付けられないのは、目指していた49秒台には届かなかったからだ。

 準決勝では前半が「ぎこちなかった」とリズムに乗り切れずに51秒67。体力を奪う暑さにも足を引っ張られた。本田恒一コーチ(77)から「お前は力はあるんだ。自分の走りをすれば(1位で)走れる」と鼓舞され、決勝へ。今度はスタートから自分のリズムがつかめた。「後半は失速した」とは言うものの、自身のハードル間のインターバル15歩が、ピタリとはまり、滑らかに走り切れた。

 地元・山形は大雨により、住宅や田畑が水につかるなど深刻な被害が報告されている。紺野の自宅がある白鷹町も3日に河川氾濫警戒のため、避難指示が発令された。自宅の無事は確認しているが「大変な状況だと思う。少しでも元気になっていただけたら…」と地元を思いやった。

 大学進学後も、競技を続け、記録を伸ばしていくつもりだ。「日本代表となって世界で戦える選手になるのが目標です」。その足掛かりはつかめた。(甲斐 毅彦)

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