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Tuesday, October 18, 2022

国葬当日のテレビ報道 少し見えてきた「変化の兆し」 水島宏明さん [国葬] - 朝日新聞デジタル

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 故人への献花の列が長く続く一方で、国葬に反対するデモが各地で繰り広げられた。国民世論が賛否に大きく割れる中、東京・日本武道館で営まれた安倍晋三元首相の国葬をテレビはどう報じたのか。民放テレビ局で記者やディレクターの経験がある水島宏明上智大学教授(テレビ報道論)に聞いた。

インタビューシリーズ「国葬を考える」

安倍晋三元首相の国葬をめぐり、世論の賛否が割れています。首相経験者としては1967年の吉田茂氏以来戦後2例目となる今回の国葬をどう考えたらいいのでしょうか。様々な角度から有識者らに聞きました。

 ――安倍晋三元首相の国葬当日、9月27日のテレビ報道をどう分析されましたか。

 「全般的にみると、安倍氏を礼賛する報道一色にならず、国葬反対派の動きも含めて粛々と伝えていたと思います」

 「テレビ局が本気を出せば、『秘蔵映像』を掘り出したり、生前、親しかった人をスタジオに呼んで故人の人柄をしのんだり、こった番組ができたはずです。しかし、そうしたものはほとんどありませんでした」

 ――外部の識者に語ってもらうというスタイルが目立ちました。

 「そうですね。コメンテーターの選び方に各局の特徴が見られました。たとえばTBSは安倍政権に批判的な憲法学者らを出演させました。安倍政権下ではそうした人たちはテレビから消えていきましたが、今回、復活の兆しが見られたのです。テレビ局としては、安倍氏が亡くなり、権力の意向を過度に忖度(そんたく)する必要が薄れたのでしょう」

 ――番組の出演者らは黒っぽい服を着ていました。

 「同調圧力が働いたという見方もありますが、不特定多数に届けるというテレビ・メディアの特性を考えれば、常識的な線だと思います。むしろ、真っ黒な喪服そのものではなく、あいまいさを残したことに注目すべきです」

 ――なぜ、こうした番組づくりとなったのでしょうか。

 「何と言っても、安倍氏ら自…

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