横浜市南区の市立横浜総合高校の生徒が、災害時に避難所で使用する「避難所掲示セット」を計100セット製作した。4月以降、横浜市内の指定避難所となっている小中学校100校に順次寄付する予定だ。
セットには「本部」「救護」「更衣室」の場所掲示や、「危険」「使用不可」「盗難注意」の指示掲示に加え、避難所でトラブルを未然に防ぐ「そんなときはまず『ありがとう』だね!」「泣かない子供はいない」などと記された一言ポスターもある。
同校によると、避難所掲示セットの紙代や印刷代などの費用は、生徒らが4日に地元商店街で行ったチャリティーイベント「横総大感謝祭」で得た収益から賄ったという。
同校では5年前からキャリア教育の一環で、生徒有志が東日本大震災で被害を受けた福島県矢祭町や岩手県釜石市などを訪れ、農業や漁業を体験する機会を設けている。横総大感謝祭では被災地で購入した米などの特産物を販売。計画の倍以上となる約10万円の売り上げを得たため、当初の目標だった40セットから100セットに広げて避難所掲示セットの製作に取り組んだ。
製作に参加した定時制総合学科4年の川﨑史温(しおん)さん(19)は「防災に少しでも貢献できたらいいな、という思いで掲示セットを作りました」と取り組みへの思いを説明。同校の横田孝行校長は「いざという時に、生徒たちのアイデアを生かした避難所掲示セットを活用してもらえれば」と語った。
避難所掲示セットを希望する小中学校は、同校前校長で製作をサポートする小市聡さん(090・8726・9391)まで。【鈴木悟】
からの記事と詳細 ( 使用不可、盗難注意…避難所掲示セット 高校生製作「少しでも貢献」 - 毎日新聞 )
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