また、左右非対称の模様で編み立てたニットウェアや画家・武田鉄平が描く作品の筆のタッチをヒントに京都の職人がペイントしたストライプ柄などでも「ユニークな美しさ」を表現したという。
「完成されたスタイルというよりも、一見カオスだけど何か調和していて美しい、といったバランスを取り入れています」
思い切ったルックが目立つように感じたのは、「東京ファッションアワード」の支援で今月初めにパリで展示会を開催したことが関係しているのかもしれない。
「2020年にブランドを始めてすぐに軌道に乗れたこともあり、売り上げを伸ばさなければならないというプレッシャーがありました。でも、パリの展示会でいろいろな方と話をしてみて、よりパーソナルな関心を突き詰めたり、クリエイティブに振り切ったものづくりも今後バランスを見ながら増やしていきたいと考えるようになったんです」
世界に目を向けると、今まで以上にフェティコらしさが求められるのかもしれない。そして今回のテーマ「ユニークな美しさ」も、もしパリやロンドンで発表するのなら、よりさまざまな体型・人種・性の人々が生きていることをふまえて表現をする必要が出てくるのかもしれない。ただ、これまでアジア人女性の感覚や体型にフィットする官能性のバランスを丁寧に探ってきて、それに共感している多くのファンもいる。パリで刺激を受けた舟山は、まさに「バランスを見ながら」次のステップへと進むことになるのだろう。
Photos: Courtesy of Fetico Text: Itoi Kuriyama
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