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Friday, September 15, 2023

やまぬ選手への誹謗中傷 少しの思いやりを持って投稿を(スポニチ) - 毎日新聞

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10日の西武戦の3回途中で降板する伊藤(撮影・高橋茂夫)  拡大
10日の西武戦の3回途中で降板する伊藤(撮影・高橋茂夫) 
<日・オ>ファンに手を振る投打のヒーロー(左から)マルティネス、松本剛、上原(撮影・高橋 茂夫) 拡大
<日・オ>ファンに手を振る投打のヒーロー(左から)マルティネス、松本剛、上原(撮影・高橋 茂夫)

 SNS投稿について、改めて考えさせられた出来事だった。日本ハム・伊藤大海投手(26)が10日の西武戦で3回途中で6失点KOされると、自身のもとに誹謗(ひぼう)中傷メッセージが届いた。伊藤もこのメッセージをインスタグラムで公開し、投球内容を反省しつつ「言っていいことと悪いことはあると思います」などとつづった。

 このことには、新庄剛志監督(51)もインスタグラムで反応してファンに投稿への注意を促したほか、12日には球団も公式サイト上で「SNS投稿に関するお願い」として注意喚起した。この球団の発表の中にもあったが、今季開幕前には、NPB、プロ野球12球団、日本プロ野球選手会が連名で「プロ野球ファンのみなさまへ ~SNS等への投稿についてのお願い~」とする声明を連名で発表。昨季、選手や家族への誹謗(ひぼう)中傷などがSNS等で起きたていたための措置だった。

 今や球団だけでなく、多くのプロ野球選手が個人のSNSアカウントを持ち、情報を発信する時代だ。ファンにとっては応援している選手がより身近になっているが、ネット上では心ない言葉が投げ掛けられることが多いのも事実だ。選手会長の松本剛も13日のオリックス戦でお立ち台に上がり「活躍した時には激励に変えてほしい」と訴え、その後の取材でも「DM(ダイレクトメッセージ)を見ている選手も多い。心ない声というのは結構ある」と明かした。

 結果によってファンから厳しい言葉が集まることはもちろんあるだろう。それでも、当たり前のことだが、選手だって一人の人間だ。うれしい時には笑い、思い通りいかない時には悔しさをあらわにする。こうしたネット上での誹謗(ひぼう)中傷は野球界に限ったことではない。少しの思いやりが、大きな変化を生むかもしれない。(記者コラム・田中 健人)

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