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Wednesday, November 29, 2023

「少しずれていたら住民も…」 オスプレイ墜落、米軍機飛来の自治体から ... - 南日本新聞

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海面を漂う機体の一部とみられる残骸と救助活動にあたる漁船=29日午後3時ごろ、屋久島沖(提供写真)

海面を漂う機体の一部とみられる残骸と救助活動にあたる漁船=29日午後3時ごろ、屋久島沖(提供写真)

 米軍輸送機オスプレイが鹿児島県の屋久島沖で墜落したとみられる29日の事故を受け、米軍機の訓練や緊急着陸が行われた県内自治体の関係者からは驚きと不安の声が上がった。原因究明や運用停止の訴えも相次いだ。

 「少し位置がずれていれば住民も巻き込まれていた」。大隅ブロック平和運動センター事務局長で、鹿屋市串良町有里の下柳田和弘さん(63)は事故の危険性を訴える。同市は自衛隊基地で米軍の給油機訓練や無人偵察機を受け入れてきた。中西茂市長は「詳細が分からない。防衛省側に確認している」と答えた。

 オスプレイが頻繁に市街地近くを飛行する奄美大島では、奄美市の奄美空港への緊急着陸が頻発している。安田壮平市長は「屋久島空港の近くでの事故と聞いてとても驚いている」とコメント。前市議で奄美ブロック護憲平和フォーラム代表の関誠之さん(71)は、事故のたびに原因を明かさず飛行を再開する米軍の対応を問題視し、「原因が公開されるまで飛行を禁止すべきだ」と憤った。

 自衛隊OBでつくる隊友会瀬戸内支部長の碩悟さん(74)は「オスプレイが飛ぶことで抑止力につながる」としつつ、「原因が分かるまで運用をやめるべきだ。調査した上で訓練を再開してほしい」と話した。

 徳之島空港(天城町)でも10月にオスプレイの緊急着陸があったばかり。徳之島町亀津の幸多勝弘さん(72)は「またオスプレイかという思い。島でも訓練が度々行われている。住宅地の上空を飛ぶと想像しただけで怖くなった」と不安を口にした。

 米軍のCV22輸送機オスプレイが29日に屋久島沖に墜落した事故で、第10管区海上保安本部は30日朝、「6人」としていた搭乗者数を8人に再訂正した。当初は8人と発表し、6人に訂正していた。

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