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Sunday, February 23, 2020

【医師監修】赤ちゃんの肌荒れの原因と正しいケア方法とは? - マイナビウーマン

この記事の監修ドクター

大越陽一先生

杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部小児科学教室任期助教、埼玉県立小児医療センター循環器科医長を経て現在アルテミスウィメンズホスピタル小児科部長。小児科専門医

肌荒れを起こす原因に深く関係する赤ちゃんの肌の特徴とは?

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赤ちゃんの肌は、どうしてすぐに荒れてしまうのでしょうか。それは、赤ちゃんの肌の基本的な構造にも関係があります。

赤ちゃんが肌トラブルを起こしやすいのは、赤ちゃんの肌・皮膚の特徴にも原因があります。

理由1 皮膚の厚さが薄い

赤ちゃんの皮膚は薄く、大人の肌の約半分の厚さです。そのため、乾燥した空気やよごれなど、ちょっとした外的刺激の影響を受けやすいのです。

理由2 肌そのものが乾燥している

肌を守ってくれる皮脂の分泌量は、生後4ヶ月を過ぎたころから急激に減り、思春期ごろまでは非常に少なくなります。保湿しなければ、肌の水分が保ちにくい状態のため、乾燥しやすいのです。

肌は、体を外界からの異物侵入から守ってくれるバリアです。それが薄く、乾燥していることにより、肌のバリア機能が弱くなります。だから赤ちゃんの肌は、正しくスキンケアして潤いを保たないと、すぐに肌荒れなどのトラブルを起こしてしまうというわけです。

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赤ちゃんの肌荒れ対策は、まずスキンケア。その基本は、「洗う」と「保湿」をワンセットで考えます。

まず、せっけんなどの洗浄料をよく泡立てて、やさしく洗います。洗浄成分をシャワーなどでしっかり流したら、やわらかいタオルでこすらないようにして水分をふき取ります。肌がしっとりしているうちに、保湿。耳の後ろや、関節のくびれ部分も忘れずに。

「1日1回お風呂の時だけ」ではなく、ポイントごとに清潔・保湿を繰り返します。授乳のあとに、おむつがえのときに、着替えの時に……汚れをふき取ったらさっと保湿剤を塗る、これを習慣化しましょう。

使う洗浄剤・保湿剤は、肌に刺激の少ない赤ちゃん用のものを選びましょう。肌と同じ弱酸性で、刺激となるような添加物が少ないものを。また、塗るときに肌を傷つけないために、ママ・パパの手指の爪も短めにしましょう。

赤ちゃんのよくある肌トラブルと、予防・ケア方法

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こうして毎日こまめに保湿していても、保湿だけでは対処できない肌トラブルが起こることもあります。赤ちゃんに起こりやすい肌トラブルについて、予防方法とケアのしかたを覚えておきましょう。

どちらも新生児期から生後2~3ヶ月ごろまでに見られる肌トラブルです。

生まれる前にママの胎内でもらっていたホルモンの影響で、赤ちゃんは生後間もなくの間は皮脂分泌量が多くなります。そのため、皮脂腺の多いところ、頭皮、額からまゆにかけて、鼻などに黄色い脂のようなものがついたり、湿疹ができます。これが乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)です。また、同じ理由でニキビのようなものができることがあり、これが新生児ざ瘡(そう)です。

ホームケアとしては、洗浄料の泡でよく洗います。脂漏性湿疹で“かさぶた”のようにかたまりが付いている場合は、そのままゴシゴシこするのではなく、入浴前にベビーオイルなどでふやかしておくと落としやすくなります。すすぎはしっかり行いましょう。入浴後は、保湿はしっかりしてあげましょう。
しばらく適切なケアをすれば自然とよくなってきますが、赤ちゃんがかゆそうにしていたり、赤みが強い、ジュクジュクしているなどの場合は、小児科や皮膚科を受診しましょう。

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おむつが当たる部分が赤くかぶれたり、ぶつぶつができるのがおむつかぶれです。おむつの中は密閉されているので通気性が悪いと肌がふやけ、そこにおしっこやうんちなどにある酵素やアンモニアなどが刺激となってかぶれます。

予防には、頻繁におむつ替えをして清潔を保つことが第一です。紙おむつでも布おむつでも通気性がよくなる工夫をしましょう。また、おしりふきで肌を拭いたあとに、毎回保湿してバリアを作ってあげることも大切です。

なお、おむつかぶれと間違いやすい皮膚疾患に「カンジダ皮膚炎」があります。おむつかぶれとカンジダ皮膚炎では治療の仕方が異なりますので、おしりの湿疹が長引くな、と思ったら早めに小児科や皮膚科を受診しましょう。

赤ちゃんの汗腺の数は大人とほぼ同じ。それなのに体の表面積が小さいので、汗腺が非常に密集しています。あせもは、汗や汚れで汗の出口が詰まることで起きます。汗っかきで汗腺が多い(密度が高い)赤ちゃんは、あせもになりやすいのです。場所としては、関節のくびれやおむつで隠れる部分など、汗が渇きにくいところにできやすくなります。

汗を放置するとあせもになりやすくなります。汗をかいたら、濡れタオルなどでやさしく拭いたり、シャワーで流してあげたりしましょう。こまめに着替えさせてあげることも大事です。かゆみが強いと、掻きむしって「とびひ」などになる恐れがあります。なかなか治らなかったり、炎症を起こしている場合などは、小児科や皮膚科を受診しましょう。

基本的な肌荒れ対策は、清潔と保湿です。肌への刺激となるものを洗い流して、肌のバリア機能を守るために保湿します。1日1回ではなく、何度も保湿してあげるといいでしょう。

それでも肌荒れしてしまうという場合は、必ず原因があります。小児科や皮膚科を受診して、薬を処方してもらい、指導された正しい方法でスキンケアしましょう。塗り薬は、必ず用法を守って、自己判断でやめたりぜすに続けることが大切です。

まとめ

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赤ちゃんの肌は大人に比べてとってもデリケート。ちょっとした刺激でも肌荒れを起こしやすいもので、肌荒れ自体はまったく珍しいことではありません。また、新陳代謝が活発なので、赤ちゃんの肌荒れはひどくなったり、よくなったりを繰り返すこともあります。基本のスキンケアで改善しなければ、まずは小児科や皮膚科を受診して、適切な薬を処方してもらいましょう。薬と同時に、毎日の正しいスキンケアを続けることで、肌荒れの予防もしていきましょう。

(文:関川香織/監修:大越陽一先生)

※画像はイメージです

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