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Friday, March 6, 2020

この季節、乾燥肌に注意! 乳幼児の保湿ケアにはいろいろな効果が…お風呂での洗い方は? 保湿剤の使い方は?(読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース

気象予報士ママの「健康注意報」 新見千雅

◆肌が乾燥して荒れやすい季節◆

 この季節は、肌がカサカサになりやすく、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 うちの子どもたちも、夜中に「かゆいよー」と起きてきたり、寝ている間に無意識にかきむしって、傷になってしまうことがあります。

 また、幼稚園から帰ってきた子どもの手の甲が赤くなっていることがあります。手を洗った後の行動をよく見ていると、ハンカチで水を拭き取っているのは手のひらだけで、手の甲はぬれたままになっていることがあるので、おそらく水分が蒸発するときに肌の水分も奪われるのでしょう。我が家では、手の甲も上手に拭けるように、家で時々練習しています。

 肌には本来、外からの刺激を防ぐバリア機能があるのですが、乾燥すると、いろいろな肌トラブルが起きやすくなってしまいます。

 この時期に肌が乾燥しやすい大きな二つの理由は、気温の低下と、空気の乾燥です。

 私たちの身体は、気温の低い時は末梢(まっしょう)の血管を収縮させて、熱を逃がしにくくしています。そうすると肌の血流は低下するので、乾燥しやすくなります。

 また、空気が乾燥すると、肌から水分が奪われて乾燥肌になりやすいですね。

 特に太平洋側は、空気が乾燥しやすいです。この時期の相対湿度は太平洋側では50~60%前後、日本海側では60~70%となる所が多く、太平洋側の方が、日本海側よりも相対湿度が低いことがうかがえます。西高東低の冬型の気圧配置では、シベリア大陸からの冷たい北よりの風が吹きこみます。この風が日本海を渡るときに海からの水蒸気を吸収し、湿った空気となるため、日本海側では空気の乾燥は和らぐことが多くなります。湿った空気は山脈を越える前に、雪や雨を降らして乾燥します。空気中に含まれる水蒸気の量に変化がなくても、山脈を越え、高度が下がるにつれて、空気の温度が上がるため、相対湿度が下がります。結果、より一層乾燥した空気となって、太平洋側に流れ込みます。

 気温が低い時は、暖房をつけないで過ごすわけにはいかないので、室内の相対湿度も下がりがちです。最近は加湿機能の付いたものもあるようですが、エアコンを利用して部屋を暖めている方は、加湿器も同時に利用する方がよいでしょう。室内での快適な相対湿度の目安は50%前後です。

 また、春にむけては次第に西高東低の気圧配置が緩んで、日中の寒さが和らぐことが増えますが、寒暖差が大きくなると、肌の水分と油分のバランスが崩れやすくなります。冬の間の寒さと乾燥で肌の潤いが低下しているところへ、寒暖差という更なるストレスがかかり、肌荒れしやすくなってしまいます。

 冬から春へと移り変わる季節はとくに、肌のバリア機能を保つために、乾燥を防ぐことが大切です。

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March 06, 2020 at 10:12AM
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