Pages

Saturday, April 11, 2020

コロナで中止…少しでも早く舞台に向き合う日を(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

ここ1週間、舞台を見ていない。長い休みをとって、旅行に出掛けた時以外で、これだけ舞台を見ない日が続くのは初めての経験だった。9年前の東日本大震災の時でさえ、震災の3日後には都内の劇場では舞台を再開していた。今回ばかりは、行きたくても、肝心の舞台が軒並み中止となっている。その状態が5月上旬まで続いていく。

大竹しのぶ、宮沢りえが共演する「桜の園」。ケラリーノ・サンドロヴィッチが上演台本・演出を担当し、2人のほかに井上芳雄、黒木華、杉咲花が出演する、楽しみにしていた舞台だった。

4日の初日を14日に延期し、上演を目指したが、かなわなかった。大竹はインスタグラムで悲痛な胸の内を明かしている。7日に中止が決まった後、劇場内の楽屋を片付けに行き「サヨナラも言えず、またねとも言えず、ありがとうも言えず、突然にすべてが消えてしまいました。覚悟していたけれど寂しいし、悲しいです」と無念の思いをつづった。

2月17日に稽古が始まり、今月3日には舞台稽古を行い、その後も楽屋はそのままにしていた。「幕が開くことを最後まで信じて、というより、何も考えず、ただ稽古に集中していました。本当にすばらしいチームでした。美しい芝居でした。やれないかもしれないという危うい環境の中で確かなものだけを信じて作ったものだった」と振り返った。幻になった「美しい芝居」を、いつか見たいという願いはあるけれど、関係者は「これだけの出演者を再び集めるのは難しいと思う」と話している。

帝劇ではミュージカル「エリザベート」「ミス・サイゴン」などが中止となった。ともにチケットは完売の人気公演で、「ミス・サイゴン」では、前回の公演で「卒業」を宣言した市村正親の再登場に期待していた。そして、高畑充希も久しぶりのミュージカルでヒロインのキム役に初めて挑む姿も見たかった。

高畑はインスタグラムで「おそらく公演は厳しいだろうと考えていたので、中止を伝えられた時は、不思議と静かな湖の水面のような、とても穏やかな気持ちでした」という。そして「出来ればリベンジを誓い合いたい」とし、「劇場の中で、客席の皆さんと感情の濃厚接触が出来る日を夢見て」と、キムとして舞台に立つ日を待望している。

思えば、「桜の園」も「ミス・サイゴン」も、再生、新しい世界への旅立ちをテーマにした舞台である。時代、取り巻く状況によって、同じ作品とはいえ、見る観客の受け止め方は変わってくるだろう。今度、これらの作品を見る時、どういう感想が沸いてくるのだろうか。今は、少しでも早く、ゆっくりと舞台に向き合う日が戻ってくることを願っている。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)

【関連記事】

Let's block ads! (Why?)



"少し" - Google ニュース
April 11, 2020 at 11:00AM
https://ift.tt/2RuUeb7

コロナで中止…少しでも早く舞台に向き合う日を(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
"少し" - Google ニュース
https://ift.tt/2RcXI10
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment