新型コロナウィルスによる感染者が世界でもっとも多いアメリカのなかでもニューヨークはその数がおよそ29万人と群を抜いている。しかし感染者数が横ばいで落ち着いてきたこともあり州が制限緩和に乗り出した。昨年の全米プロゴルフ選手権の舞台だったベスページブラックCもしかり。4月末に営業を再開したコースはどんな様子なのか?
昨年の全米プロ開催コースの「今」
ゴルフドットコムのジェームズ・コルガン氏が実際にベスページブラックを訪れレポートしたところ
によると、入り口付近に「ステイホーム」「セーブライフ」「感染拡大を食い止めよう」などといった看板が掲げられ、ブルックス・ケプカが勝利を収めた昨年とはまったく違う雰囲気になっていたと
いう。
ゴルフカートは使用禁止。プレーヤーはバッグを担いで回るか、手引きのカートを自分で用意して回るか2つにひとつ。プロショップの前には「6フィート(1.8メートル)離れるように」とソーシャルディスタンスを喚起するサインが。プロショップのドアは取っ手に触れないで済むよう開放されている。
ゴルファーは口数が少なく各々が自分の世界に入っている様子。レストランやスナックスタンドは閉まっているので個々がおやつを持参。以前とは違う光景ではあるが、それでもかつて当たり前だと思っていた日常に一歩近づけた喜びを噛み締めているのはマスクをしていてもわかったそうだ。
現在アメリカでは半数を超えるゴルフ場が営業を行っている。しかし未だにゴルフは「不要不急」
とみなされ閉まっているところも多い。
営業再開を待ちわびているゴルファーが今後気を付けなくてはならないことをさまざまなサイトが掲載しているのでその一部をご紹介しよう。
まずはマスクの着用。殺菌シートを持ち歩くこと。握手はしない。手引きカートを持参して歩いて回る。クラブやボールの貸し借りはなし。ピンやボール洗い、ロストボール、人が落としたタオルなど、普段何気なく触っているものを触らない。人との距離を保つ。トイレはコースに出かける前に自宅で済ます。小腹を満たすスナックを持参する。
そしてなにより楽しむこと! 北半球はこれからが良い季節。新緑のころの新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込みゴルフができる幸せを噛み締めたい。プロのトーナメントは6月から7月に再開が予定されている。我々も気を緩めることなく日常が戻ってくる日が近いことを信じて希望の灯を心に点したい。
川野美佳
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