マスク着用で、肌に負荷がかかる毎日。マスクの摩擦や汗などの影響で、かぶれや湿疹などの悩みが増えています。特に更年期以降は、肌機能が変化し、これまで経験したことのないトラブルも増えてきます。 ケア方法は、肌質によって異なりますが、肌質を誤解している人も多いといいます。肌質チェックとともに、タイプに合ったケア方法を取材しました。 女性専門皮膚科クリニック 赤須医院の院長である赤須玲子先生にお話を伺います。 お話を伺ったのは… 赤須玲子 先生 (女性専門皮膚科クリニック 赤須医院 院長) あかすれいこ●皮膚科専門医。医学博士。東海大学医学部卒業。山梨大学医学部皮膚科ほかを経て現職。豊富な臨床経験をもち、美容にも精通。専門はシワ、ホクロ、皮膚がんなど。著書に『2週間でつるつる美肌になる本』(マキノ出版)ほか。 取材・文=増田美加(女性医療ジャーナリスト) イラスト=MAIKO SEMBOKUYA(CWC) 『婦人画報』2020年10月号より
更年期の肌力を落とす要因とは?
更年期以降の肌機能は、どのように変化するのでしょうか? 「女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減ることで、皮脂腺からの分泌が抑制され乾燥へと向かいます。 さらに汗腺、毛包などの付属器の萎縮も乾燥の誘因になります。真皮のコラーゲン、顔の骨量も低下し、肌のたるみ、ハリの低下、小ジワなどが起こりやすくなってきます。 同時に加齢によってターンオーバーが遅くなることで肌あれ、くすみ、シミなども起こるのが更年期以降の肌。肌機能が低下する初期サインは、敏感肌への変化です」と赤須先生。 肌あれしやすい更年期の敏感肌にとって、マスクの摩擦や汗による刺激は、さらに肌力を落とす要因です。
マスク着用によって起こる肌機能の低下
「例年に比べ、マスク着用の機会が増えたことで、肌トラブルの相談が増えています。 マスクをしていると乾燥しないというのは間違い。吐く息に含まれる水蒸気でうるおったような錯覚に陥りますが、マスクを外すと表面の水分が蒸発し、逆にとても乾燥しやすくなります。すると、肌表面のバリア機能が低下し、細菌やウイルスが侵入しやすくなり、湿疹やヘルペスの原因にもなります。 また、汗は90%が水分ですが、蒸発すると尿素、アンモニア、乳酸、ナトリウムなどが残ります。マスク内の汗で、これらが肌にとどまり、かゆみや赤みが起こる脂漏性湿疹になるリスクもあるのです」 このような肌機能の低下で起こるトラブルを更年期以降は見過ごさず、その都度対処していくことが大事。 「ケアを怠ると50代からは、たるみリスクが高まり、60代から脂漏性角化症などの皮膚腫瘍、70代からは皮膚がんなどのリスクにもなってきます」
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