卓球において大切なことは「コースのギリギリを狙う」ことよりもまず「とにかく台に入れる」ことです。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第30回では、落下点の考え方を、瀬能コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)
このページの目次
落下点の考え方
瀬能:今回は、自分が返球するボールが相手のコートのどのあたりに落ちるかという落下点について解説していきたいと思います。
どこを狙えば良いか
瀬能:まず、相手コートへの返球方法にはツッツキやフリック、ドライブなど色々な技術がありますが、技術によって台のどのあたりにボールが落ちていくか、というのは変わってきます。
どの技術に関しても、「深いボールでギリギリのところ(台のライン上)に落とすようなイメージで狙って打っていいのか」といことをよく聞かれますが、共通の考え方として、台のギリギリを狙うような考え方はあまりお勧めしません。
これらの技術を練習する上ですべてのボールをまず台に入れることを前提として、ミスをするリスクの高いギリギリの場所より少し手前にボールを落とすことを意識して下さい。
そうすることによって、相手のボールの回転が判断できなかったとき(例えばツッツキを相手コートの浅めの位置に入れるつもりが、思ったより回転がかかっておらず、思ったよりも相手コートの深い位置に入ったとき)でも、余裕があるので上手く台の中に収まってくれます。
ギリギリを狙おうとすると、このようなボールが来たときにオーバーミスになってしまうので、狙いたい位置よりも少し余裕を持った位置を狙うといいんじゃないかなと思います。
ドライブの良い例(スローモーション) 3:09~
悪い例(スローモーション) 3:19~
狙うコースの考え方
瀬能:横のライン(例えばフォアサイドなど)を狙う際に、少し余裕を持たせてボールをミドルに寄せてしまうと、甘くなって打たれてしまいますし、打ったボールが効果的ではなくなってしまうので、卓球台の横のコースに関しては厳しいコースを狙っていくようにしましょう。
ただ、長さ(ボールの深さ)に関しては少し余裕を持ってボールを落とすイメージでやってもらうといいんじゃないかなと思います。
ツッツキの良い例 4:49~
悪い例 4:57~
瀬能:レベルが上がるにつれてやはりギリギリを狙う必要性が次第に高くなっていくと思うのですが、まずはしっかりと安定したところに入れていく、余裕をもった長さを意識してボールがどこに落ちるのかを考えながら練習してください。
実際のお手本動画(解説+スローモーション) 5:55~
動画はこちら 【卓球】強い人は落下点を意識している
瀬能卓球チャンネル
【連載】これができると試合が変わる!脱中級者講座
>>【連載】これができると試合が変わる!脱中級者講座(瀬能コーチ編)
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