デビュー5年目で初めてS級に昇格した中嶋宣成(32=長野)が、勢いに乗ってきた。予選8Rは外をどかせながら先制し、後位が離れる不利をものともせずに押し切り。これがS級予選初勝利となり「ライン決着できず内容は悪いが、勝てて少し自信になります」と話した。

7月から1場所1勝に近いペースで白星を量産。富山G3では松浦悠士に挑み「超一流のすごさがちょっと分かった。強いだけでなく、隙がない」と刺激を受けた。現在は先行力ばかりか「柿沢大貴さんに教わっています」と並走やさばきの練習にも時間を割き、スキルアップに余念がない。初めて挑む準決となる10Rも、ひと工夫しながら逃げる気だ。