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Thursday, August 17, 2023

大人の「肌見せ」さりげなく ほどよい透け感で上品に - 産経ニュース

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ボリューム感のある袖で上品な肌見せ。「エヴェックス バイ クリツィア」のシャツ(春名中撮影)

流行中の「肌見せ」ファッション。若者の間では、短め丈のトップスなどで肌を直接見せる装いが目立つが、大人世代に浸透するのは、さりげなく腕や足元の肌を見せるアイテムだ。見た目の品の良さに加え、通気性もあり、晩夏から秋にかけて重宝しそうだ。(竹中文)

秋の羽織にも

ゆったりとふくらんだ袖に、熱帯植物の葉のような柄が浮かび上がる。

三陽商会の婦人服ブランド「エヴェックス バイ クリツィア」の長袖シャツ(2万5300円)は、透け感のある女性らしい袖に、大きな胸ポケットを組み合わせ甘過ぎないデザイン。

「大胆に透けすぎる服は、大人の女性にとって着づらいのではないか。『透け感』というトレンドを取り入れつつも、ほんのりと上品に肌を見せることにこだわりました」とシャツの企画に携わった伊藤陽香さん(30)。生地を溶かして模様をつくるオパール加工を施した袖は、透け感がほどよく、「日焼けからも腕を守れる」(伊藤さん)。ゆったりとしたシルエットで、秋に「ちょっと肌寒いときに、羽織るのにも最適」という。

ドレス軽やか

スカートの裾に肌見せのデザインを取り入れたのは、婦人服ブランド「ダイアグラム」のレースバイカラーフレアドレス(6万3800円)だ。

裾のレースの隙間から足を印象的に見せる「ダイアグラム」のドレス(斉藤佳憲撮影)

直径約2センチの円をリズミカルにつないだレースのワンピース。身頃は、膝下までインナーに布が重なり肌は見えないが、裾のほうだけ、レースの奥に素肌がのぞく。

ダイアグラムを展開するアパレル企業「アイランド」の広報、佐藤優里香さん(33)は、「足元の『肌見せ』により、ドレスが軽やかに見えます」。

また実際には肌は見せないものの、肩と腰のインナーを素肌に近いベージュ色にし、肌見せしたかのようにできるレースの特性を生かした。佐藤さんによると、「『肌見せ』というトレンドと、はやり廃りのない『レース刺繡(ししゅう)』を融合させた、上品だけれど、少し攻めたデザイン」。レースで軽やかさを取り入れ、肌見せはつつましやかにしたい、という大人のニーズに合う一枚だ。

同じブランドからは、刺繡をした布の一部を切り抜いて透かし模様を作る「カットワーク刺繡」を、胸元や袖に施したシャツ(3万6300円)も。カットワークは柄の細部が繊細で品が良く、また着丈が長いため、一枚で着ても腰回りのふくよかさをカバーすることもできる。

胸元と腕の部分に大胆なカットワークを施した「ダイアグラム」のシャツ(斉藤佳憲撮影)

「肌見せファッションは若者たちの発信でトレンドに浸透しましたが、この1年で取り入れる年齢層が広がってきたように感じています」と佐藤さん。

この秋も、さまざまなアレンジを楽しめる「肌見せファッション」が街を彩ることになりそうだ。

若者は健康的に

夏に若い人たちの装いに見られたのが、はつらつとした健康的な肌見せファッションの数々。丈の短いクロップドTシャツでちらりとおなかを見せたり、スポーティーなトップスで肩を出したり。「Y2Kの流れで、若者の間で肌見せがトレンドになっている」とアイランドの佐藤さんも話す。

「Y2K」とは、「2000年頃」を意味する言葉。日本では平成不況の影響の中、若い女性の元気さが目立った頃だ。当時はやったクロップド丈のトップスやミニスカートなどが令和の今、リバイバルしている。

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