プロボクシングWBC世界ミニマム級王者の重岡優大(26=ワタナベ)が5日、王座統一戦のファイトマネーが一時的に遅延していたことを明かした。IBF世界同級王者の弟銀次朗(24=ワタナベ)、所属ジムの渡辺均会長とジム所在地となる東京・品川区の森沢恭子区長(45)を表敬訪問。10月7日に東京・大田区総合体育館で、ともに団体内王座統一戦に出場し、王座統一に成功したことを報告した。

この王座統一戦のファイトマネーが先月末にようやく振り込まれた事実を認めた優大は「オレらが本気でやっているだけに適当にやられてしまうのは腹が立つ。少し怒ったけど、別にそれ以外に(興行主の)3150FIGHTとワタナベジムに不満はない。良くしてもらっているのは事実だし、感謝もしている」と口にした。

今回の遅延について、渡辺会長はジムの経理上の問題であったとし「うちの経理体制の問題で時期が長引いたもの。報酬の未払いはまったくない。私が支払い時期などを任せきりで選手の気持ちを把握できなかった」と反省し、改善する方針を示した。近日中に同会長が優大と意見交換の場を設ける予定だという。

優大は、11月29日に自身のインスタグラムのストーリー機能を通じてファイトマネーの振り込みが遅延している状況に怒りの気持ちがあるとつづった(のちに削除)経緯もあり「解決したので不満はない。もっとワタナベジムやボクシング界全体が良くなれば。会長と意見交換し、信頼を高められたら。このたびはご迷惑をかけました」とした。渡辺会長も「災い転じて福となるですよ。本人たちもうちのジムで頑張りたいと話している。ジムはもっと良い方向にいく良いきっかけになると思う」と円満解決を強調していた。