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Monday, August 17, 2020

ブルーライトから肌や睡眠を守るために、今すぐすべき4つの対処法。 - VOGUE JAPAN

今、この瞬間もブルーライトを浴びている。

Photo: Kevin Tachman/Trunk Archive

この記事を読んでいる間にも、何百万という高エネルギー可視光線(HEV)の粒子がスマホやノートパソコンなどから発せられている。このHEVこそが、いわゆるブルーライトと呼ばれるもの。専用のカットメガネやセラムを使っていない限り、肌の奥深くにまで浸透し、コラーゲンやエラスチンを分解して、シワや肌の張りを奪うというから恐ろしい。

普段どのくらいブルーライトを浴びているかによって深刻度も異なるが、ブルーライトが及ぼす影響の範囲は、肌の表面など表層的なものだけではない。ついSNSに夢中になって長時間浴び続けた結果、目尻に深いシワが刻まれることもあれば、気分や睡眠の質、視力にも悪影響があるとする調査もある。

この記事を読む間にブルーライトを浴びる代わりに、ブルーライトとは何かを知り、それがなぜ有害なのか、どう防げるのかをチェックして、これからの生活に役立てよう。

1. そもそもブルーライトとは?

Photo: Kamil Macniak/123RF

光はさまざまな色に分けられ、色ごとに異なる波長や効果を持つ。ブルーライトといわれる青い光が睡眠や肌、精神に悪影響を及ぼすと言われる理由は、それがホルモンに与える影響による。コルチゾールなどのホルモン分泌量の変動が、サーカディアンリズム(概日リズム)と呼ばれる体内リズムをつくり、昼間は活動し、夜は安静にするという行動パターンを促しているのだ。

しかし、電子機器が発する光に含まれる420~480ナノメートルのブルーライトは、コルチゾールの自然なサイクルを乱し、日中のエネルギーレベルを低下させ、夜間は安眠を妨げると言われている。さらにブルーライトは肌奥まで浸透してしまうため、色素沈着やシミの原因となる活性酸素フリーラジカルを生成し、炎症を引き起こすことも。眼内のレチナールという物質を傷つけ、網膜の細胞に有害な化学反応を与えるという報告もある。

2. 最も手軽な方法は専用メガネをかけること。

Photo: Roman Samborskyi/123RF

体内時計を最善の状態に戻すためには、電子機器を一切使わない、いわゆるデジタルデトックスが最も有効かもしれない。ただ、これだけデジタル化が進んだ今、これを実践するにはなかなかハードルが高いのも事実だ。しかし幸い、世の中にはブルーライトをカットするさまざまな商品が生まれている。その中でも最も手っ取り早いのは、ブルーライトカットのメガネをかけることだろう。

例えば、HEVカットのために開発されたオーストラリア発のBLUbloxのメガネは、“有名建築家のインターン風”から“馬に乗ったビアンカ・ジャガー風”のアビエータータイプまで、さまざまなデザインが揃う。レンズも、目の疲れや頭痛を軽減するクリアなものからカラーセラピー効果で気分の改善が期待できるイエロー、そしてメラトニンと睡眠を乱すHEVを物理的にブロックするものの3種類を展開しており、フレームとの組み合わせも自由だ。

3. 乱れた体内リズムを整えるには?

Photo: Subbotina/123RF

BLUbloxの創業者、アンディー・マントもブルーライトによって睡眠障害に悩まされた一人だ。メラトニンに関する文献を読み漁るうちに、ブルーライトがメラトニンの生成を乱し、眠りを妨げ健康に悪影響を及ぼすことを知ったという。

「私たちはスマートフォンにテレビ、室内照明、車のライト、家電まで、何百もの人工的な光に囲まれて暮らしています。こうした人工的な光は、消化機能から心理状態まで体の中で起こるすべての生物学的プロセスに影響し、自然の体内リズムを乱すのです」

こう語るマントは、メガネをかけるだけでなく、自然の太陽光を日々の暮らしに取り入れることが重要だと強調する。曰く、リズムを整える一番の方法は朝日を浴びることだ。

「朝日を浴びるとセロトニンやドーパミンの生成にも有効です。一日に3~5回、外に出て太陽光を浴びることで、ホルモン状態を最適化させ、バランスを保つことができるのです」

4. “ブルーライト焼け”から肌を守ろう。

Photo: velesstudio/123RF

ブルーライトによる肌の老化に加え、太陽光によるダメージも気になる人は、メガネをかけるだけでなく日焼け止めクリームやセラムを活用しよう。幸いブルーライトはDNAには影響しないためガンの原因にはならないとされるが、UVAやUVBと同じように真皮の奥深くにまで達するため、コラーゲンを破壊し、シミの原因である色素生成を促し、肝斑ができることもある。ブルーライトカット専用の日焼け止めについては、ディオールダーマロジカやなど多数のスキンケアブランドが発売している。

また、マンハッタン在住の皮膚科専門医ジェシカ・ウィーザーによると、酸化鉄を含む日焼け止めクリームはもちろん、海藻やサステナブルに調達されたカカオ、プランクトンの抽出物を加えたスキンケア商品にも、ブルーライトから肌を守る効果があるという。つまり地球に優しいプロダクトでブルーライトを防ぐことも可能なのだ。ウィーザーは言う。

「少なくとも毎朝、抗酸化成分が入ったアイテムを塗って、酸化によるダメージを防ぎましょう。もはやスマートフォンなどの画面を見ずに生活することは難しいので、ダメージを避けたいならしっかり予防することが肝要です」

また、セラムを使うという選択肢もある。デ・マミエール創業者のアニー・デ・マミエールは金融業界でキャリアをスタートさせた後、「ラウンド・ザ・ワールド」ヨットレースに参加して世界一周を達成したという異色の経歴の持ち主だ。その後、化学療法で肌がボロボロになったことをきっかけに、クリーンビューティーに着目。解剖生理学の学位を持つ彼女は、「ブルーライトを浴びすぎると、たとえ進行は遅くても、深刻なダメージが肌の構造に与えられます」と警鐘を鳴らす。

「デ・マミエールのナーチャーセラムにはケルセチンが配合されていて、酸化ストレスから肌を守ってくれます。また、不純物や汚染物質を肌から取り除く効果のあるマラカイトも配合しています」

他ブランドからも、海洋生化学とアフリカの薬草の力でブルーライトから肌を守るアフリカン ボタニクスの「Infusion Micro-Liquid Serum」や、エクトイン、Q10、ビタミンCなどの抗酸化物質を配合したスザンヌ・カウフマンの「Pollution Skin Defence System」といったセラムが販売されている。

紫外線を浴びてしまうけれど気持ちをリフレッシュさせてくれる日光浴のように、光にはいい面と悪い面がある。ブルーライトも同じだ。デジタルの世界には抗いがたい楽しみが多いことは事実だが、深刻な代償を払わないためにも、メガネや日焼け止めなどの準備を万全にしておく必要があるのだ。

Text: Elizabeth Nicholas

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